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耳に残る呼び声は空っぽで。@月組青年館 『 A - “R” ex 』 感想。

書いていくうちにどんどんトリッキーになってしまった気が。 あわわ。


ネタバレはしているよーなしていないよーな、微妙な感じです(爆)
いつも以上に電波な語りが入ってますのでそこんとこご了承の上で。




いつも、と言うか最近、とみに思うこと、なのですが。

オギーは一体、どこまで確信犯なのだろう。

どこまで考えて作ってるのだろう。 どこまで狙っているのだろう。
自分の作品を、観た者に、どんな風に捉えて欲しいのだろう。
――― 観た者が何を感じるか、どの程度まで意図しているのだろう。


その辺は常々よく解らないと思っていたが、今回、益々解らなくなった。


『聖者の横顔』 でも 『TUXEDO JAZZ』 でも 『タランテラ!』 でも思ったが。

…………いいの?

これを “恐い” と感じる人間がいるというのは、いいの? 大丈夫なの?
そう感じる観客が1人でもいるということを、オギーは計算していたの?
それとも私が勝手に深読みして電波受信してぐるぐる恐がっているだけなのか?




と、いう訳で。

いやあ、どうにも困ってしまいました。 今回の 『 A - “R” ex 』 。
オギーの作品を観劇してその解釈に迷うことは常なので、構いやしませんが(笑)
困る、というのはなかなか無いので。 その辺でも少々戸惑いましたよ私は。


感想をひとことで言うならば。 おもしろかったし、好きな作品だと思いました。


まずビジュアルが素晴らしいです。 アレックス@瀬奈くん、恰好良すぎ!!
着る衣装着る衣装、ぜんぶ似合ってます。 そしてまた、どれも素敵なデザイン。
でも個人的にはやっぱり、ポスターでも着ていた迷彩服がイチオシですね。
小顔な瀬奈くんがアレ着てるとジャ○ーズもびっくりのイケメンっぷりでしたよ。

ニケ@かなみんも超キュート。 見た瞬間ひとめぼれするくらいの、愛らしさ。
アレックスの妹クレオパトラも狂気を秘めた可愛さで、心奪われたのですが
誰かと思ったらりんかちゃんでしたね! 『大坂侍』 でブスメイクをされていた。
改めてマトモなお化粧顔を見ると本当に美少女で、イシダをはっ倒したくなった(爆)
ディオニュソス@きりやんもポスター見た時には(実は)不安いっぱいだったけど
あの面白い髪型も舞台の上だと馴染んでて。 すんごい綺麗で魅力的な色悪でした。


そんな素敵なキャラクタ達が繰り広げるのは、素敵にドロッドロの愛憎劇(笑)
しかも構図は 【かな×アサ】 が大前提の 【きり×アサ】 なんですよ!!
これが楽しくない筈が無い(爆) 実に美味しかったです。 私的には色々と。
だって私、一度見てみたかったんだもん。 かなみん攻めの瀬奈くん受け(爆)

かなみんは、攻め!って断定するほどガツガツ攻めてる訳では無いですが(笑)
ただ今回は瀬奈くんがとっても受身なので。 少なくとも私には、そう見えたので。
つまるところ瀬奈くんが総受け状態でモテモテな訳ですね(微妙に間違い)
きりやんは、おもしろいことに、娘役さんを相手にしている時は受身なのに
男役さんには攻めさせてあげないんですね。 アデレイド@ 『ガイズ~』 然り。
(※この辺、私の主観のみに基づく感想ですから。 決して鵜呑みにしないよーに)



単純に、こんな 萌え設定 なお話なんだと、思えなくもないんですよ。
……で、正直言うとそういう風に取った方が良いんだろうなぁとも思ってます。
歴史上の、実在の人物であるアレクサンダー3世の生涯がテーマの物語。
彼が如何にして彼の生き方を歩んだのか、を描いたショー・ミュージカル作品。

ただ単純に、そういう歴史ファンタジーだと思った方が良いような気がするの。

…………なのにどーして私は、観劇しながらこうも余計なことを考えるかな(嘆息)




恐かった。 全編通して、じわじわと忍び寄ってくるような恐さがあった。




観劇前に、公式に出ていたあらすじを読むだけの簡単な予習をしたのですが。
その時に気になったのは、アレクサンダー3世が 「アレックス」 と呼ばれる理由。
“親しみをこめ、またはアイロニカルに” 愛称で呼ばれるのだ、とありました。
その “アイロニカル” ってのが私は気になって。 どうして皮肉なんだろう、と。
ふつう、愛称とは親しみをこめるものであって、皮肉とは結びつかない気がしたから。

観てみたら、なんとなく納得しました。 なるほどコレは皮肉かもな、と思った。
だってもー皆が皆、アレックス@瀬奈くんに話しかけたり、話題に出したりする度に
「アレックス」 「アレックス」 っていちいちいちいち(苦笑) 呼びすぎですってば。
あんだけ連発されるとかえって不自然と言うか、ワザとなのか?と思えてくる。
親しみから愛称で呼んでいるのではなく、愛称を呼ぶために名前を出してるみたい。


名前を呼ぶときに、親しみをこめて、短く縮めた名前(=愛称)で呼ぶのと
愛称を呼ぶためにその名前を口に出すのとでは、意味が違うように私には思える。




それから、気になったことがもうひとつ。 1幕冒頭の、物語が始まる前。
アレックスでなく、 “アレクサンダー大王” を演じる役者としての瀬奈くんが
早く舞台に出てくるようタキちゃんから促され、衣装が無い、と答える場面。
(そういや今回の公演はメタシアター形式でしたね、つい忘れがちになりますが)

どの衣装を着たらいいのか解らないよ、と言う、役者@瀬奈くんに。
タキちゃんは答える。 どれでもいいと。 主役はどれを着たって構わないと。

この台詞を聞いた瞬間、私は少し前に見た 『聖者の横顔』 の映像を思い出した。
ハリウッドでキャスティングディレクターをしているジョアンナ@邦さんは
主人公のルーカ@さえちゃんに、アメリカに来て俳優にならないかと誘いかける。
芝居なんか出来ないと言うルーカに、その必要は無い、とジョアンナは答える。
演技なんか出来なくていい、そんなものは編集でどうにでもできるから。
貴方はただ立って、その綺麗な顔で微笑んでいてくれさえしたらいいのだ、と。


何を着ていたっていいの。 お芝居なんか出来なくたっていいの。
ただそこに立っているだけでいい。 それだけで十分な存在価値がある。

でも、そこに “心” は必要無い。 貴方自身は必要だけど、貴方の心は必要無い。


殆ど、本質的には同じように思えることを、ルーカもアレックスも言われている。
正確にはアレックスだけでなく、アレックスを演じる役者としての瀬奈くんも。
この台詞の中味がどれだけ残酷なものか、言葉に拘るオギーが気づいてない筈が無い。
この台詞を “主演者が” “言われる” ことがどれほど残酷か、気づかない筈が無い。

――― ましてや。 その主演者を見にきた観客は、ファンは、どう感じればいい?

オギーは一体、どこまで確信犯なのだろう。 心からそれが疑問でならない。




最後にもうひとつ。 この作品が、メタシアター形式をとっている理由。
(注 : あくまで私個人の解釈ですので、くれぐれも鵜呑みにしないよーに)


敢えて直球の、残酷な言葉を選んで書きますが。

この作品をわざわざメタシアター=劇中劇という形にしたのは
アレックスの “中味” を取り上げるため、としか思えない。 私には。


だってこの作品、別に劇中劇という形にしなくても、ごく普通に作れた筈だもの。
ごく普通に 「アレクサンダー大王の生涯」 を物語として描いた作品として。
そうすれば上演時間に少し余裕が出て、フィナーレも付けられたかもしれない。
(まぁこの作品に通常公演に付いているようなショーが似合うとは思えないが)

そもそもが。 もしも本当に劇中劇という形にする必要があったのなら
最後の場面では舞台が “現実世界” に戻ってこなければ、意味が無いと思う。
劇中劇ということは、舞台上のほんとうの時間はギリシア時代ではない。
芝居のリハーサル風景という “今の時間” に戻ってこなければいけないと思う。


けれど舞台上にいる役者さん達は、ギリシア世界から戻ってくることは無い。
瀬奈くんはアレックスのままで、 “アレックスを演じる役者” に戻ることは無い。

このラストを見た時、素直に疑問に思った。 劇中劇にする必要はあったの?と。


私が、ひとつだけ、考えることのできたその理由は。


劇中劇にすることで、アレックスがアレックスではなくなる、ということだった。

最初に 「劇中劇です」 と言っておけば、その後出てくるアレックスもニケも
みんなみんな、本物ではなくなる。 役者が演じているニセモノということになる。
舞台上の “今の時間” がギリシア世界であったら(つまり、劇中劇でなかったら)
ヅカの役者が演じている “役” であろうとも、そこにいるアレックスは本物になる。

けれど、この作品における “アレックス” は本物たる資格を剥奪されていると思う。

――― 最初に 「これは劇中劇です」 と掲げられた、ただそのひとことによって。



この作品を好きだと思うか、そうでないかは、好みによるところが大きいでしょうが
瀬奈くんの “ぴゅあなファン” だったら概ね好感を持つんじゃないかと思います。
何故なら、この作品の瀬奈くんは、恰好良いから。 そりゃもう半端じゃない美しさ。
衣装は素敵なものばかりで、それを見事に全部着こなし、立ち振る舞いも完璧で。
台詞だって恰好良いものが多いと思う。 最近見られなかった、憂いを帯びた表情で。

ものすごく綺麗で、恰好良い “アレックス” は、けれど中味がひどく薄い。

両親との確執とかそういう過去は有るけど、それだって矛盾に満ちて解りにくい。
その上、台詞の中にわざわざ 「これは台詞」 と断るような言葉が出てくることも有る。
薄くなって当たり前なんだ。 だってこのアレックスは本物じゃないんだから。
アレックス役を演じる役者がアレックスのふりをしているという “設定” なんだから。


そして、瀬奈くんの本当の役が “アレックスを演じる役者” であるのなら
その “役者” という人間がアレックスを演じてどうなったのか、描く必要がある。
彼にとってのアレックスは何なのか。 アレックスが彼に、どんな影響を与えたか。
それを観客に見せる義務があると思う。 “本物” が “アレックス” ではないのなら。

けれどそんな説明は、作品の中では為されない。 “役者” は二度と出てこない。

彼はただただ、 “アレックス” をニセモノにするためだけにいた、ということになる。



―――― いいのか? それで。

舞台の上には “アレックス” の “心” が無いことになるけど。 それで、いいの?





『貴方自身は必要とされている。 けれど貴方の “心” は、どうだっていいの』





恐い。 この作品、おもしろいけど、好きだけど、でも恐い。 私には、凄く恐い。




「アレックス」 「アレックス」 彼を呼ぶ声は、耳に残るほど何度も響いた。
けれど本当に “彼” を呼んでいた者は、あの場には誰ひとりとしていなかったんだ。




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【2008/01/13 17:28】 | つきぐみ観劇日記。 | トラックバック(1) | コメント(4) | page top↑
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コメント
はじめまして!
トラックバック&リンクさせていただきましたm(_ _ )m

素敵な感想で見入ってしまいました~☆
「聖者の横顔」は見たことなかったんですが、
そんな台詞があったんですね!
ほんと、オギーって残酷・・・^^;
どう反応を返していいやら。
・・・と言いつつ好きですが笑)

では、これからもお邪魔させていただきます★
よろしくお願いしますm(_ _ )m
【2008/01/13 22:05】 URL | たまやん #-[ 編集] | page top↑
トマさんのレポ読んでると本当に無性に観たくなります(溜息)
無理しても行けばよかったと心底思う・・・。
やっぱりオギーは只者じゃないんだよな・・・と。

多分・・・主演になってからどちらかと言えば表面上「陽」の部分を請け負ってたアサコさんが
本来彼女が得意とすると言うか・・・
裏瀬奈ファン(笑)が大好物な
「陽」を纏った「陰」の部分が殊更に取り上げられた作品なんでしょうかね!?
しかも「器」としてのヒーロー(若しくは主役)の空虚感をより輝かせて描くと言う・・・
オギー特有の残酷な心象風景付きで。

そう言えば「瀬奈じゅん」と言う役者は今にも壊れそうな
繊細な芝居をさせたら天下一品な硝子細工型ヒーローだった事を思い出しました。
「瀬奈じゅん」を思う時、あの「オットー」が必ず目に浮かぶ舞奈です(笑)

うーーーん益々観たかったよォ~(泣)
すみません・・・単なる荒しの戯言です(汗)

あ・・・因みに・・・
パイもベリー系×クリームチーズタッグも大大大っ好物です♪(はい?何の話でしょう?)
【2008/01/14 09:21】 URL | 舞奈  #-[ 編集] | page top↑
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2008/01/15 23:11】 | #[ 編集] | page top↑

>たまやんさん。

こんばんは。 こちらこそ、はじめまして!
お初のコメントありがとうございました(ぺこり)

レスがとっても遅くなってしまい、申し訳ございません。

『聖者の横顔』 には、そう、そんな台詞があったのですよ…(笑)
私も初めて知った時には戦慄してしまい、反応に困りましたです。
オギーってば本当に残酷ですよね。 でも大好きなんです私も(爆)
痛いなあ、心臓に悪いなあ、とは思うんですけど、ヤミツキと言うか。
心臓をメッタ刺しにされても痛みが快感になりつつあるほどです(危険)

リンク&トラバも、ありがとうございました!!
ご報告戴けまして嬉しいです。
私も後ほど、たまやんさんのブログにお邪魔させて頂きますね♪

ここは見ての通り、こんな阿呆が書き散らかしているブログなんですけど
こんなところでよろしければ、またいつでも遊びに来てやってくださいませ☆





>舞奈さん。

コメントありがとうございました~~♪
……なのにレスがこんなに遅れてしまい、申し訳無いです(深々)

今回の作品、好き嫌いはものすっごくハッキリ出てしまうようですね。
現に我が母上はあまりお気に召さなかったようでして(苦笑)
私はまぁ、オギー中毒末期患者なので、むしろ大好物でございましたが。
舞奈さんには…どうなんでしょう。 感想、是非ともお聞きしたかったです。

瀬奈くんの 「陰」 の部分を取り上げた作品…そうかもしれません。
「陽」 の部分にスポットが当てられていないことは、確かなのではと。
オットーは私の中でも凄く印象強く残ってます。 儚く脆い、狂気の王子。
でもオットーよりは… 『二都物語』 のカートン氏が近いかもしれない。
『二都~』 の衣装が1着出てきたから、そう感じるのかもしれませんが(爆)

軽い若者から正統派な色悪まで、幅広い芸風を持たれる瀬奈氏ですけども
舞奈さんの仰る通り、繊細な芝居をさせたら天下一品と私も思います!
オギーがそんな瀬奈くんを “剥き出しに” したのが今回の作品かな、なんて
私にはそういう風にも感じられました。 上手く説明出来ないんですけど(悔)

本当、舞奈さんにも観て頂きたかった! そして色々教えて頂きたかった!!
(って結局自分の都合かよ!)(そうです)(相変わらず天下の自己中です…)





>Mさん。

コメントありがとうございました! そして、素晴らしいキャッチフレーズまで。
確かに音が似てますね。 韻を踏んだ台詞…仰る通り、度々出てきました。
でも、韻を踏んでいると言うよりは、言葉遊び的な要素が強いかもしれません。
歌詞には石鹸の名前とか出てきて(ラッ○ス)(確かにアレックスと似てるけど)
結構びっくりしました。 オギー今度はナニ考えてるのっ!?…と(笑)

そうそう、舞台セット!! 最初から最後まで殆ど変わらないんですけど
(メタシアター形式だから変わらないのが当たり前かもしれませんが)
それも埋め込まれていましたし、色々と意味深で、検討の余地アリかと(笑)
そういえば、ティラノという言葉は台詞の中にも出てきた気がします。
何分1回コッキリの観劇なので、記憶が曖昧なんですが…申し訳無い(汗)

ええ、DVDになったら是非とも見てみてくださいませ!!
そして感想を教えてください(切実) Mさんの感じたこと、是非聞きたいです。


【2008/01/25 01:42】 URL | トマ #-[ 編集] | page top↑
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