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イイ女は、ズルい女?@花組 『アデュー・マルセイユ』 感想。

遅くなりましたが、先月観て参りました花組さんの感想。 そのいち。

最終結論としては賞賛してるんですけど途中かなり言いたい放題なので
その辺ご了承くださいませ。 イヤなことは先に言っておく主義です(爆)


で、言うまでもなく全ては単なる個人的主観からの見解ですので(念押し)




マリアンヌは、なんでそんなにモーリス嫌いなの?(首傾げ)

……というのが観劇中にいちばんひっかかったことでした。 確か。



自分に好意を寄せてるモーリスのことを、マリアンヌはどう思ってるのか。
嫌いって言うと言い過ぎかもしれないけど、好きでないことは確実ですよね。
踏み込まれそうになるとあからさまに拒絶するし(白線でも引いてるみたいだ)
ジェラールとの会話の中で、はっきりと 「彼の好意は重荷」 と言っているし。

でもさ。 なんでそこまで拒否ってるのか、私には心底疑問なんですが。

だって、単純に考えてみた時、モーリスってそこまでイヤな男か?

彼の裏の顔に気づいてるのならともかく(本当は女性の権利とか快く思ってなさそう)
マリアンヌはモーリスの本音とか裏でやってることとか、何一つ知らない訳で。
モーリスはマリアンヌに対して、かなり気を遣ってるよーに私には見えるんですが。
彼女に好かれるような男として振る舞おうと、懸命に努力してるように見えるんだが。


自分に好意を寄せ、自分の主張に(表面だけとはいえ)賛同の意を示し、
それは口先だけでなく、自分の活動にも “行動で” 力添えをしてくれている。
自分に好かれよう、気持ちに応えてもらおうと、一生懸命になっている男。
……そういう男を拒絶し、遠ざけようとする理由は、一体どこにあるんだろうか。


問題なのは。 マリアンヌがモーリスを、完全には拒否してないことなんだよなあ。
だって完全拒否したら自分達の活動に支障が出るから。 だから強く拒否れない。
モーリスも言っていたように、彼の後援が無ければ何もできないのは事実なんだろう。
だからモーリス自身もそれを利用してマリアンヌに言い寄っている、とも言える。

が。 それって裏を返せば、マリアンヌもモーリスを利用してる、てことなのでは。
マリアンヌは鈍ちんでは無い。 彼の好意にはちゃんと、しっかり気づいている。
そして、彼が “自分達の団体に対して” 援助してくれる時は受け入れているのに
“自分個人に対して” 援助してくれる時には、きっぱりとした言葉で断っている。
それは一見、とても真っ当で誠実な女性の対応に、見えないことも無い、とは思う。
マリアンヌは洗練潔白なので、もしもモーリスが自分に好意を抱いてくれていて
それを理由に団体を援助してくれるなら、それは受け入れてはならないと思っている。
だから団体への援助は受け入れるけれど、自分への援助は断る。 …とも、取れる。

でも、本当にそう思うなら、一度ハッキリ正面切ってそう言ってやるべきだろう。

私が一番マズいと思うのは、マリアンヌがモーリスに対する本音を零す相手が
モーリス本人じゃなくてジェラールってとこなんですよ。 それはどうなのか、と。
真に清廉潔白で誠実な人間なら、モーリス本人に 「好意は重荷」 と言うべきだろ。
それで彼からの援助を失うかもしれない。 でもそれは、仕方の無いことだよね。
モーリスの、 “好意からの援助” を受けるべきではないと思っているのなら
そこはハッキリさせるべきところだし、仮に援助が好意からでなかったのだとしたら
マリアンヌに振られた云々と関係無しに援助を続けてくれたら、それが証明になる。
どっちにしても、モーリスには本音を伝えず、結果的に曖昧な態度を見せているのに
ジェラールにはアッサリ本音喋るから 「ちょっと待て!」 と思いましたよ私は(笑)


はっきり言ってしまうと、マリアンヌって私には、ちと不誠実に見えますよ。
ちょっとイイ女だったけどそのぶんズルい女だね、て感じ(それどっかで)(しっ)



で、このヒロイン像を見て、私が思ったことはただひとつ。

またですか、イケコ君(嘆息)

イケコ君て。 女の子のズルいところを、どーしてこうも前面に出すのだろう…。
正直、私がヒロインに好感持ったのはアイリーン@ 『LUNA』 までだったなあ。
その後のイケコ作品だと、ヒロインって規定2パターンのどっちかな気がする。
人格・性格を殆ど持たないか( 『薔薇の封印』 『MIND TRAVELLER』 など)
もしくは、ズルいか( 『DAYTIME HUSTLER』 『アデュー・マルセイユ』 など)
恋愛系のエピソードは常に高速仕様展開 or 割愛(ご自由にご想像ください)だし
イケコ氏のアウトオブ恋愛&ヒロイン嫌いはどうにかならないもんだろうか。


……と言うか、イケコ氏の中では “イイ女=ズルい女” てのが常識なのかなあ。
柴田センセイの中に “イイ女=耐える女・待つ女” という方程式があるように。
自分に惚れてる男をキープする、フタマタかける、思わせぶりな態度を取る、
これらはイケコ氏的には “イイ女のスキル” ってやつなのかもしれない。
だとしたら私とは趣味が真逆すぎて困るけど(笑)(そこ笑うとこじゃないですよ)




加えて今回、 『ハスラー』 のシルヴィアに感じたのと同じ類の歯痒さを感じました。
使える設定も伏線も十分あるんだから、ヒロインをもっと書き込めばいいのに。
『ハスラー』 観た時、シルヴィアの母が劇中一度も顔を出さないのが気になって
もしも母親がいないという設定なのなら、それを活かせばいーのにと思ったのですよ。
(私の記憶では舞台に登場しない上、名前も出てこないから存在してるのかすら不明)
幼くして母を亡くした(離婚でも可)シルヴィアは “暖かい家庭” をに憧れている。
なのに婚約者は取り合ってくれない。 段々冷たくなっていく彼に絶望するシルヴィア。
そんな時に出逢ったのが、自分と同じように “家庭の愛情” に飢えている主人公。
2人は互いの中に自分と似た孤独を見出し、2人で愛に溢れた未来を築くことを夢見る。

……っていう展開だったら、私はシルヴィアの浮気にも多少目を瞑っただろうに。
「互いの中に自分と似た孤独を見出す」 てのも、確かあらすじには書かれてたのに
肝心の劇中においてはハッキリ言って全ッッ然描かれていなかったものだから
私は観ていて終始 「この主役カップルどうなのよ?」 と疑問に思えて仕方無かった。


マリアンヌにしたって、せっかくジェラールとの過去の接点があるのだから
(ジェラールの母が働いていた石鹸工場の持ち主がマリアンヌの父、という接点)
マリアンヌは父から “ジョジョ” の話を聞いていた…ってだけじゃ勿体無い気がする。
そこまで喧嘩の強いジョジョなら、幼いマリアンヌを救ったエピソードくらい作れば
マリアンヌがジョジョを英雄視している理由も、より説得力を増すと思うんだけどなあ。

ついでに。 助けられて以来ずっとマリアンヌはジョジョに憧れてる、てことにすれば
熱心に真摯に迫ってくるモーリスをマリアンヌが遠ざけようとする場面を作るにも
「初恋の男の子(=ジョジョ)が忘れられないの」 の一言でまとめられると思うのに。
マリアンヌがこのようなこと↑をモーリスに対して直接、やんわりと口に出せば
“彼の好意を知りつつ、きちんと断っている” のだから不誠実な印象にもならないし
言われたモーリスも好意が本物なら、それくらいじゃ引き下がらないだろーし(笑)
その後現れたジェラールに、マリアンヌがジョジョを重ねるのは彼女の勝手だし
最後にジェラール=ジョジョと判明すれば、盛り上がりも更に増すと思うんだけどな。
マリアンヌもグッと夢見がちな女の子キャラになって、かわいーと思うんだが(笑)




……まあ、いいや。 私だって本当は、ああすれば良かった、こうすれば良かった等々
“改善案ツッコミ” を入れるのは好きじゃない。 だからこれ以上は言わない。


そんなことより。


ここまでアーダコーダと言いたい放題好き勝手に書いてきて今更、アレですが。
私は今回の作品、さほど怒ってはいないし実はかなり好きだったりしますよ(笑)
それは勿論、マリアンヌも含めて。 最初から最後まで集中して観られたし
素直に楽しめたし後味もすごく良かったし、何よりラスト、しっかり泣かされたし。

良い作品だったと思います。 それは主に、オサさんのサヨナラ公演として。
それから、花組さんの変動期への第一歩な作品として、素晴らしかったと心底思う。



『ネバセイ』 観た時、主演がタカハナで良かった!! と思った私でしたが
今回も同じことを思いました。 主演がオサあやで本当に良かった!!
マリアンヌは、ズルっこい女の子だよな~~とも確かに思っちゃったけど(爆)
でも、ジェラールに対しては本当に一生懸命に想っているのがよく解ったから。
出逢って恋に落ちて痴話喧嘩して仲直りして別れるまで超高速仕様(笑)だったが
そのひとつひとつをオサさんとあやねちゃんが、きちんと相手と向き合って
信頼し合いながら見せてくれたから。 違和感なんて、全然無いまま観ていられた。

何よりも、舞台上のふたり、ジェラールとマリアンヌの別れが、どうしても
“リアルなふたり” に重なって見えてしまうのは、イケコ氏の愛情なんだと思う。
ジェラールに背中を押されてひとりで歩き出すマリアンヌは、輝いていて
それこそがオサさんがあやねちゃんに、最後に与えたものなんだなあ、と思えて。


『ファントム』 で “先生” に手を引かれて歩いていた、頼り無い女の子が
大階段の真ん中でしっかりと立っているあの女性と同一人物なんて。 嘘みたいだ。


本音を言ってしまうと私は、このふたりが組む作品をもっともっと観たかった。
オサさんを心から尊敬し、その背中をしあわせそうに追いかけているあやねちゃんと
そんなあやねちゃんを猫っ可愛がりするうち、素敵にへタレてきたオサさん(笑)と
私にはそういう風に見えているふたりだった。 そんなふたりが、大好きだった。

大劇場と小劇場が3作ずつなんて、私にしてみれば少なすぎて、困るくらいで。

でも、ふたりを見てこられてしあわせだった。 そんな風に、自然と思えた。
互いに想い合いながらも繋いだ手を離す、ジェラールとマリアンヌを目にした時に。
私はあやねちゃんと組む前のオサさんは 「フツウに好き」 だと思っていて
それが、あやねちゃんと組んでからどんどん、私の好きな方向へと変わっていって
そんなオサさんを大好きになったけど。 でもそれは、逆も同じことが言えて。

あやねちゃんのことは、元から大好きだった。 正確には 『二都物語』 の頃から。
けれどオサさんの相手役になってから益々、どんどん “好き” が強くなっていった。
それは、ひたむきにオサさんを追いかける健気さ、可愛さのせいなのかな、と
そんな風に思っていたけれど。 それだけじゃないんだなって、改めて解ったので。


オサさんと組んだことで、あやねちゃん自身、すごく磨かれてきたんだな、と。
ひとりで凛と立つマリアンヌは “ズルい女じゃないイイ女” だったと思う。



オサさんが花組に遺していくものは、きっとたくさん、たくさん有るんだろうけど。



私の “割と好みな女の子” を “大好きなヒロイン” へと成長させてくれた
そんなオサさんは素晴らしく偉大な、恰好良い、イイ男(笑)だったと思うのです。




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【2007/12/16 23:16】 | はなぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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