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壊れかけた宝が放つ輝き。@星組日生劇場 『KEAN』 感想。

トドロッキーのことを中心に感想文。 ネタバレ無し!(だと思う)(え)


絶賛してるのかはよく解らないけど(爆)誉める方向ですとりあえず。
個人的にはとにかくおもしろかったこの舞台。 観に行って、良かったです。




ロッキーが、非常におもしろいことになっていた。


……あ、おもしろい、てのはお腹を抱えて笑う類の意味ではなく(笑)
興味をそそられる、と言うか。 そういう感じの意味合いですので悪しからず。


誰でもそうだと思うのですが、私にも観劇する上での基準みたいなものはあって
一番 “つまらない” と感じるのは、何よりも 「無難にまとまっている」 時です。
無難に、ソツ無く、優等生的に。 綺麗にまとまってるのが一番おもしろくない。
そして私は、残酷な観客なので(笑)つまらないものからは即オペラを外してしまう。

白状すると、今までロッキーからは、オペラを外すことが多かったです(爆)
だっていつ見ても “綺麗” なんだもの。 感心はするけど、感動はしなかったので。
「ロッキーのことは好きですよ~」 と言いつつ、そしてそれは嘘じゃないけども。
好きだけど、でも目は奪われないから。 見るけれど、見続けようとは思わなかった。
去年の 『オクラホマ!』 だって、ぶっちゃけ、ジャッド@きりやんばっか見てたさ。


ロッキーは、すごいひと。 尊敬できるし、感心もする。 でも、感動は薄い。
そんな風に思ってオペラ回さないことの方が多かった、鬼な私だったというのに。

今回は、最初っから最後まで ガン見 してしまいましたよ、ロッキーを。

………理由は簡単、ただ一言です。 おもしろかったから。 本当に、それだけ。




無難にまとまってる、というのを良くないことだとは思わないんですよ。
だってタカラヅカは様式美の世界だし。 綺麗にまとまってて何が悪いか、と。
ただ、個人的におもしろくないの。 無難なお芝居って私はすぐ見飽きてしまう。
15分も見ていれば、どういう演技をしているのか大体予測がついちゃうんですよね。
だから、いつも私は幕開き20分くらいは色んな役者さんにオペラ向けてるけども
30分も過ぎれば視線の先は決まってくる。 で、最初に弾くのは、無難な役者から。

なのでロッキーのことは、申し訳無いけどかなり最初の方で弾いてました(爆)
『暁のローマ』 でもそうだったし、 『青い鳥』 でもガン見した覚えは全く無い。
あぁいつものロッキーだな、てのを確認した後は他のひとにオペラを回してた。

今回はね、めっちゃくちゃ見ましたよ(笑) て言うか視線を外せなかったんです。
勿論、この作品が先ずとしてロッキーありき、だったから当然っちゃあ当然だけども。
でも私の場合、いくら主演でも主役でもおもしろくなければ見ないので(本当に鬼)
作品を理解したいから、ではなく。 純粋に、ロッキーがおもしろいから見てました。


舞台上でこんなにも足掻き、苦しみ、訴えかけてくるこのひとを見たのは初めてで。

見つめ続けずにはいられなかった。 このひとは何処にいくんだろう、と思いながら
もがき苦しむそのひと自身を投影したような “キーン” の行き着く “先” が気になって。


これでも 『凱旋門』 の1000days劇場公演から雪組を見続けてきた私だったのに
ロッキーの演技にここまで惹きつけられ、魂持ってかれたのも初体験だったし
観劇後に、一緒に観た母上とあそこまでロッキー語りで盛り上がったのも初めて(笑)
めっさフィーバーしましたよ私達。 ロッキー凄い! おもしろい!! みたいな。

正直な話、 『オクラホマ!』 やらせてる場合じゃなかったじゃん、と思いました(爆)
だからっモーツァルト弾ける人に 「猫ふんじゃった」 弾かせても駄目だってば!!
60%や80%の力で出来るもの見せられたって、凄いとは思うけど胸に響かないよ私は。
25mしか泳げなかった人が必死に50m泳ぎきるから、うわーって涙が出るんじゃないか。




さっきも言いましたが。 この 『KEAN』 という作品は、先ず主役ありき、でした。
主役と言うか、主演者ありき。 つまりは、轟悠さんという役者ありき、の舞台。
実際に観るまではれおん君が2番手! みなみちゃんヒロイン! きゃー☆て感じに
勝手にウハウハしてた私だったんですけどいざ観てみましたらばそんなことは無く。
主演ロッキー+その他。 …て感じでした私的には(爆) 2番手もヒロインも無い。

ラストシーン見た時には。 思わずコレが、アテガキだったかしらと錯覚したほど。
や、谷センセがそーゆー演出狙ったのかもしれませんが(そしてまんまと引っかかる俺)
でもあの瞬間、本当に、 “キーン” はロッキーにアテガキされた役かと思った。
実在の人物ではなくて。 ロッキーのために作り出された、架空の人物だった気がした。

で、思いました。 この役、ロッキー以外の役者さんで見たいとは、私は思わない。

そして、他でもないロッキーでこの作品を観られたことに、心からのしあわせを感じた。
ロッキーがこの役と出逢い、そして、私がこの作品を観に来られたということに。
観られて良かった、と心底思った。 この役を演じるロッキーに逢えて、本当に良かった。
そして、この役をロッキーにやらせたいと思ったんだろう谷センセに、深く共感した。


私は、今までロッキーからはオペラ外してたとか(爆)散々に言ってはいますけども
でもロッキーのことはタカラヅカが誇る財産だと本気で思っておりますです。
だってスター路線で “男役” という芸術を極めたひとは、普通は退団してしまうから。
今のトプさんの中にも、スターさんの中にも、同じこと出来るひとは1人もいない。
ロッキーほどに “男役” を極めたスターは、今のタカラヅカには残っていないから。

だから各組特出にしろ、年1回の主演公演にしろ、必要なものだと思っとります。
今までのそれらが成功していたとは思えないが(禁句)不要だとは断じて思わない。
ロッキーという “宝” を磨き続けるために、絶対に必要なものだと私は思っている。
そう思うからこそ去年の主演公演には、楽しめたけども、正直疑問と不満が残った。



この、エドモンド・キーンという役。 演じる方は超絶大変なんだろうと思います。
きっと観る側には想像もつかないくらい、ギリッギリのところで闘ってると思う。
でも、持てる力の総てでもって、否、もしかしたらそれ以上のものを要求されて
それでも必死に闘っているからこそ、そのひとは真ん中で輝いているんだと思った。

私には、ロッキーが輝いて見えた。 “男役” という芸術を極めたそのひとが
なのに “男役” とは関係無しに、ただ、ひとりの役者として、苦しんで輝いていた。


だから、おもしろかった。 だから、そのひとから目が離せなかった。



……ではでは、気が済むまでロッキー語りをしたところで、他出演者様について↓





       *       *       *     





   ●プリンス・オブ・ウェールズ@れおん君。


この方の舞台度胸には空恐ろしいものがあるなぁと、改めて思いました(笑)

気品というより貫禄でプリンスらしさを出していた、そんな印象でした個人的には。
『シークレット・ハンター』 でもトウコ様相手にタイマン張ってて驚きでしたが
今回は大先輩である筈のロッキーに対し、見事なまでの見下し目線で素敵すぎます!!
プリンス側が退いてしまっては、キーンとの関係が面白く見えないと思うので
貫禄にせよ自信にせよ、あそこまで持っていけたれおん君にはただただ感嘆でした。




   ●エレナ@みなみちゃん。


ヒロイン…だけど損な役だと思う(しょぼん) 1幕は殆ど出番無かったし
2幕で活躍するかと思いきや、日本人の感覚で見たらイヤな不倫妻の典型だし(爆)
この時代の感覚だと不倫はゲームなのね、てことを観客が予習してから観るか
或いは、みなみちゃんの演り方にも、もうちょい茶目っ気あると良いのかもしれない。

と、少々難は言いましたが、めっちゃくちゃ綺麗で可愛かったです~~♪♪♪
みなみちゃん独特の柔らか~い雰囲気がいかにも上流階級って感じにハマってました。
年齢的にも幼すぎず、老けすぎずって感じ(爆)で。 器用なひとなのかもなぁと。
ドレスもみんな似合ってました。 胸元切り替えのデザインが本当によくお似合いで☆




   ●アンナ・ダンビー@ゆっきー。


もうひとりのヒロイン。 てか、実質こっちがヒロインかってくらいの儲け役(笑)
トンデモな行動ばかりの暴走娘を厭味無く、可愛く演じられてて好感度大でした。
今回、ロッキーにいつもの余裕が無いから(笑)娘役さんはあまり引っ張ってもらえず
大変だったんじゃないかなぁと思うんですけど、安心して見てられる暴走っぷり?で
キーン@ロッキーにガンガン遠慮無く突っ込んでく様が本当にキュートの一言でした♪




   ●バーナビー@ひせつ君。


うっかり愛称を忘却したので 『龍星』 の役名で呼んでみた。 ももも申し訳無い!!
『龍星』 の時に美形!!と思って密かに目をつけといた彼だったんですけど(笑)
やっぱりどこにいても目を引きました。 “男役さんの” 可愛さがあって、華やかで。
キーンにまとわりついて利用してるんだけど、友達として好きだとも思ってて…と
そんな複雑な役割を憎めない雰囲気で、魅力的に演じられてるなぁという印象でした。




   ●ソロモン@ますみさん。


可愛かった!!(絶賛) ささやかな愛嬌のある、超可愛いオジサン(笑)
キーンのことを、どうしようもない人だなーと思いつつも離れられない、と言うか
なんだかんだ言って好きなのね、て言うか(爆)そんな関係がよく出てました。
正直、初めて注目したので、こんなに良い “間” でお芝居する方とは知らなかった。
もっと本公演で活躍して欲しいなあ。 オイシイ持ち味だと思うんだけどなあ~。





       *       *       *     





そういや、最後にいっこだけ、個人的にちょっぴり気になったことをば。


幕開きの歌がね。 ぶっちゃけ、けっこうアチャーだなぁと思いまして(爆)
なんて言うか、普通に上手くないとかじゃなくて。 不協和音っぽいんですよ。
聞いていて不快とまでは言わないんだけど、ほんの少し感に触るような感じ?
時々、甲高い声が混じって聞こえたりして。 人力のトランスみたい、と言うか。

最初はほんとに、大丈夫か星組さん?て思ってしまったんだけど(超失礼)
でも、お芝居が進むにつれ印象が変わってきた。 もしかして、あれ、わざと?

不協和音のような、あのコーラスがね。 舞台の底辺を流れる狂気のように思えて。
『KEAN』 という作品そのものが内包している危うさを増幅させているみたいで。
もしかして演出なのか? と思えてきた。 や、真相はよく解らないんですが(爆)



私もまだ一度観ただけだし、この作品の何たるかなんてよく解っちゃいないけど。

でも、好きです。 この作品。 ロッキーも、星っ子さんも、演出も含めて。

この作品で何よりもおもしろいと思ったのは、作品の孕んでいるだろう狂気。
そして狂乱の宴みたいな舞台の中央で、今にも狂わんとしているような、キーン。



―――― 壊れかけた “轟悠のキーン” が、ひどく魅力的で、堪らなかった。




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【2007/09/08 23:49】 | ほしぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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