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やさしさの種類。@帝国劇場 『レ・ミゼラブル』 感想。

4回目の観劇でした。 これがマイ楽になる……のかな?(聞くな)
私にとっては初めてのソワレ公演、ジャン・バルジャンは橋本さんでした。


役替わりのキャストさん達とも比較しながらの感想です。 ネタバレ有。
で、今回は主にマリウス(と、エポニーヌ)に注目して戯言ほざいております。




携帯からの簡易記事でも主張したのですが、育三郎マリウスが大好きです。

正直に言って、マリウスとしての出来が素晴らしい!!というのではなくて
ただ単純に私の好みやイメージに悉く合致してるから、なんだと思うのですが。


マリウスは育三郎くんの他、SPキャストの石川さんと泉見さんを拝見しました。
石川さんのマリウスは成熟していて、でもとても情熱的で人間味溢れる青年。
お芝居にメリハリがあるので伝わりやすく、でもわざとらしくならない塩梅が絶妙。
泉見さんのマリウスと育三郎くんのマリウスはどちらもすごくやさしい青年像で
でも両者の 「やさしさ」 の種類は少し違うのかな、と感じました。 個人的には。

泉見マリウスの 「やさしさ」 は、相手を正面からちゃんと見てあげるやさしさ。
だからいくらコゼットとの恋愛に身を焦がし、気持ちが浮き立っていようとも
エポニーヌが視界に入らない訳ではなく、時には目を向けてあげてる印象でした。
育三郎マリウスの 「やさしさ」 は、目の前の人の痛みを理解しようとするやさしさ。
コゼットへの想いで頭がいっぱいになっている時は、もうそればっかなんだけれど
エポニーヌが腕の中で死にかけている時には彼女以上に苦しそうな顔をしていました。

裏返してみると泉見マリウスは優柔不断、育三郎マリウスはヘタレって感じ(爆)
厭な言い方しちゃって申し訳無いのですが、こう言い換えてみた方が解りやすいかと。
泉見マリウスはそのやさしさが時には残酷と言うか、刃になることもあると思うし
育三郎マリウスは相手に共感しやすい分ちょっと主体性が薄くて、弱っちくも見える。


その違いが顕著に出る(気がする)のが、エポニーヌが死んでいく場面かな、と。
泉見マリウスはエポニーヌの気持ちにいち早く気づいて、抱きしめてあげた感じ。
育三郎マリウスはキスされる時まで彼女のほんとうの想いには全然気づいてなくて
ただ目の前で彼女が苦しんでいるのが辛くて、死んで欲しくなくて、抱きしめる。
そんな感じに、私には見えました。 ……あくまで私には、ですよー?(念には念)



なにが言いたいのかと言うと。

私は育三郎マリウス×真綾エポニーヌの組み合わせがドツボだったんですけども
それは真綾さんと育三郎くんの息が合っているからとか、そういう話ではなくて
(つか息はそこまで合ってないです、たぶん)(て言うか真綾さんがリードしてます)
真綾さんと育三郎くんの、それぞれの役作りが噛み合ってる気がするから、なんです。
芝居が合ってるから、じゃなくて。 それぞれに演じているキャラクタが合ってるから。
そしてそれが、私的にとっても理想的なマリウスとエポニーヌの関係に見えるから。


……私、エポニーヌは救われなくていいと思ってるんですよ、実は(爆)


好きな人の腕の中で死んでいくことで満たされるけど、そこに救いは無くていいと思う。
一瞬でも愛する人からの愛情に包まれて、最期の最期に救われた、とかじゃなくて
最期まで愛されることは無かったけれど想い人の腕の中で満たされた、がいいなぁと。
それは 『レ・ミゼラブル』 としてそれが正しいと思うから!!とか思う訳ではなくて
単純に、それこそ好みだけの話で。 満たされたけれど救われない、という方が好き。

泉見マリウスはエポニーヌにもやさしくて、うっかり気持ちが傾きそうな位(笑)で、
死にゆく彼女を抱きしめる時も、その想いを感じ取ってあげていそうに見えるから
それがエポニーヌの救いになってしまうような気がするんですよね。 私には。
育三郎マリウスはエポニーヌの気持ちに最期の最期まで全ッ然気づかない(爆)ので
死んでいく彼女を抱きしめるのも、ただただ彼女に死んで欲しくないから、なんです。
それはエポニーヌが真に求めていた抱擁とはきっと違うものだと思うんだけれど
だからこそ、その抱擁を “喜び” として死んでいくエポニーヌが切ない、て思えて。


勿論、感じ方・考え方はひとそれぞれだから。 これはあくまで私の好みであって
最期の最期くらいエポニーヌが救われなきゃやりきれない、て思う方もいるだろうし
いや、マリウスはあの場面で彼女の気持ちに気づかなきゃ!て方もいると思うし。
だから本当にこれは私の好みだけのお話。 このすれ違いっぷりが大好きだ、と(爆)



思い返してみると、初見だった泉見マリウス×玲奈エポニーヌも結構好きでしたね。
玲奈エポは真綾レポにくらべ恋愛色が薄めで、孤独感が前面に押し出されているので
マリウスのことを好きになったのも自分を気にかけてくれる、やさしくしてくれるから。
そういう感じに(私には)見えたので、泉見マリウスに惹かれるのも至極納得でした。
だって泉見マリウス、ほんとにやさしいんだもの。 ありゃー好きになるさね!!(笑)

真綾エポと育三郎マリウスの場合、エポはマリウスの繊細さに惹かれたんじゃないかと。
育三郎マリウス、すんごいナイーブなんだもん(笑) それに、無邪気で無神経。
エポニーヌを抱きしめたり肩に触れたり、そういうのを何の他意も悪気も無くするの。
そういういちいちがエポニーヌの胸を刺しているのが凄くよく解って、見てて痛かった。


……つう訳で、要は自分が見た組み合わせがたまたま自分好みで良かった、てな話(爆)




以下、いつもの如く出演者様別に感想メモです↓




       *       *       *     




   ●ジャン・バルジャン@橋本さとしさん。

橋本さんバルジャンの、銀の燭台を譲り受ける場面が何気に大好きだったり。
前にも書いたのですが橋本バルジャン、冒頭のやさぐれっぷりがなかなか素敵で
燭台を盗むのも “魔が差した” とかではなく本当に逃げる気満々で盗んでるので
司教様が彼を信頼するという行為が、より尊く、神々しく感じられるんですよ。
前に見た時もそうでしたが、司教様から 「正しい人になりなさい」 と諭される時
橋本バルジャンは一度顔を背けるんです。 耐え切れず、逃げ出そうとするように。
でもそれを司教様はグッと引き戻すの。 自分の方を見させて、真摯に語りかけるの。
この場面、他のバルジャンなら大丈夫なのに橋本さんには泣かされてばかりです私。
(加えて司教様@中井智彦さんの力強い歌声も素晴らしいんですよ、これがまた…)

私には2回目だった橋本バルジャン、前回と比べて人間性悪説な感じは薄れてましたが
(生まれつきの悪人には見えなかった。 19年ですっかりグレちゃったのね、て感じ)
裁判所へ名乗り出るか否か迷う場面の葛藤なんかはやっぱり好きだなあ、と再確認。
善悪兼ね備えている人間らしい、生々しい迷い方には非常に共感できるので大好きです。

そういやカーテンコール(の最後の最後)では今氏と楽しそーにじゃれてました。
ハイタッチしたり、2人でポーズ決めてみたり、……ヲイ、そこの脱獄囚と警部(笑)




   ●ジャベール@今拓哉さん。

すんごく、わかりやすいジャベールでした。 何がってお芝居が。
怒ってるなぁとか戸惑ってるなぁとか、2階B席でも余裕で読み取れましたです。
ただ、良くも悪くもお芝居が、と言うか動作が、ひとつひとつとっても大きいので
場面によってはそれが “芝居っぽく” 見えてしまうところもありました。 私には。
……舞台ってむずかしいですねー(小さすぎても伝わんないしね)(微妙な力加減)

今ジャベで特筆すべきは1幕、病院におけるバルジャンとの対決シーンでしょうか。
絶対つかまえてタコ殴りにしてやるくらいの勢いで気迫が激しかったです(恐)
対決のゆくえは解ってるってのに、手に汗握りつつ息詰めて見守ってしまいました。




   ●ファンテーヌ@山崎直子さん。

見た目は儚げな中に密かな力強さを宿したファンテーヌ、て感じでした(私的に)
歌声に癖があるので好き嫌い分かれそうですが(これは今井さん&渚さんも同様)
私は嫌いじゃないです。 ビブラートはかからない方が良いなあ、とは思うけど。
死んでいく場面が、お化粧のせいもあってか?リアリティありまくりでした。
目の空ろっぷりが凄くてゾクゾクした。 生命力を失っていくのがよく解りました。




   ●エポニーヌ@坂本真綾さん。

やっぱり可愛い、このひと!! 真っ直ぐな恋心がいじらしくて可愛すぎる。
玲奈エポは(良い意味で)やさぐれてるけど、真綾エポは純粋だなぁと思います。
確か20周年記念パンフの中で、エポニーヌの役作りについて玲奈ちゃんが
「エポニーヌは一度か二度身体を売ったことがあると聞き、それを参考にした」
と仰られていて、そして玲奈エポは正にその通りな印象でしたが(屈折感とかが)
真綾エポにはそういう屈折感や歪みが無い。 それゆえの真っ直ぐさ、純粋さかなと。
役作りとしてはどっちも有りだと思うんですけど。 そしてどっちも好き(節操無し)

いっぱいいっぱいな育三郎マリウスを密かにリードしてあげてる感じも好きです。
どうやら私はヘタレマリウスが好みらしいので。 エポがリードしてる方が良い(笑)




   ●マリウス@山崎育三郎さん。

改めて見てみるとほんとうにいっぱいっぱいだなぁと思います、このひと(笑)
でも、そんなとこが好きです私は。 おっきくて男前なヘタレは大好物ですよ!!
エポニーヌが死んでしまった時、いつまでもぎゅーっと抱きしめて離さなくて、
仲間によって彼女から引き離された後もしばらくの間立ち直れないでいるとことか
戦闘中に明らか恐がってるとことか( VIVA ヘタレ)ものごっつ好みですとも☆
ここまで潔くヘタレてるならそれは最早長所ですよ(笑) 可愛いんだコレがまた。

いっこ気になったのは、彼がほんとうに、あまりにもあまりにも弱っちいので
美香コゼットとのバランスが気になったと言うか……あの夫婦大丈夫かなと(爆)
最後の、バルジャンの死に打ちのめされるコゼットをマリウスが支えてる場面とか
コゼットは見るからに小動物、マリウスも(見た目大型犬なのに)中身は小動物で
なんか弱々しい小動物同士が寄り添いあい、抱きしめあっているように見えました。
大丈夫なのかな……世間の荒波を越えられるのかな、この夫婦は(余計な心配)

そういやコゼットに告白するところも、彼女の膝に思いきり縋りついている様が
恋人っつーより従僕って感じで、なんか間違った萌えを感じてしまいました(自爆)
お嬢様系より女王様系との方が合うんじゃないのかこのマリウスは(それどうなの)

……なんだかんだ言ってますが、要は好きってことです。 愛ゆえの暴言(大迷惑)




   ●コゼット@菊地美香さん。

この舞台でこの方にお目にかかるのは3回目です。 美香コゼットばっか(笑)
でも見るたび表現力が増している感じで、見るたび大好きになったりしています。

今回は最後の場面、バルジャンに 「生きて」 と縋るところで泣かされました。
私は下手寄りの席だったのでこの場面のコゼットの表情は見えたり見えなかったりで
でもここまでの場面で、バルジャンとの親愛関係が充分に積み重ねられていたので。
「パパ、パパ」 と縋りつくのが全然唐突じゃなくて。 直球で胸に迫るものがあったかと。




   ●アンジョルラス@東山義久さん。

ちょ――カッコ良かった!! キャラ的には、岡アンジョルラスと似た印象。
常に厳しい目をして、仲間とも馴れ合わずにリーダーとして一線画してるような。
原田アンジョは皆から祭り上げられてうっかりリーダーになったような感じで
坂元アンジョは仲間内で集まった時に自分からリーダー立候補した感じで
東山アンジョの場合は、先ず自分の思想があって、後から仲間を募った感じ。
だから最初からリーダー、みたいな。 学生活動の延長て感じは薄かったかと。
(※総ては私の主観ですから、あまり信じすぎてはいけませんですよー)

でも岡アンジョの唯一の欠点 「強すぎる」 「カリスマ性ありすぎる」 辺りを
適度に取っ払ったような、なかなか理想的なアンジョルラスでは?と思いました。

ちと気になったのは、育三郎マリウスとの関係。 や、親友なんですけども。
ただこのふたり、キャラクタがあまりに違いすぎるので並んでると面白いの(笑)
革命に燃えるアンジョルラスに対し、マリウスは戦闘始まるとへっぴり腰だし
いくら親友とはいえ、よく戦闘に連れてこようと思ったな!!みたいな(超失礼)
また育三郎マリウスが常に余裕無いから、なんだかアンジョが保護者みたいで。
……親友とか言うよりは、癒着しすぎな義兄弟って感じだ(それどっかで)(しっ)

多分、アンジョが考えた革命の思想を初めて熱心に聞いてあげたのがマリウスで
それで仲良くなっちゃったんだと思います。 そんな2人だと思います絶対(決めつけ)




   ●テナルディエ夫妻@三谷六九さん&瀬戸内美八さん。

2人して、時に張り合い、時に結託しつつ、仲良くやりすぎてました(爆)

三谷さんは歌の人じゃないと思うのですが、ガラガラ声が雰囲気出てて良かった。
少なくとも私はけっこー好きなテナルディエでした。 キンキン笑いも含めて(笑)

美八さんは背が高くてガラが悪くて、マダム的にはイイ感じに下品でした(爆)
リトル・エポニーヌを猫っ可愛がりしているのが解りやすくあからさまで良かった。
歌はキーがあまり合ってなさそうでしたが、裏声とか工夫して頑張られてました。
ここぞという時の押し出しの強さはさすが元タカラジェンヌでトップスターて感じ☆




   ●ガブローシュ@原田光くん。

原田くんのガブローシュにはとにかく強さと勢いがあるなぁと思います。
スラムの危険なところも汚れたところも、子どもなりに見てきてるような印象。
大人には絶対に出せない類の強さだと思います。 瞬発力と感性とが、鋭い。

弾丸入りバッグの投げ方が上手くて、今回は楽々バリケードに届いてました。
……や、届いた方が切ない気がするんですけどね、私的には……(涙)




       *       *       *     




以上!! 5回目の観劇があるのかは……今のとこ、めっちゃ未定であります(爆)
ほんとうは、観てくるまでは、今回の観劇でマイ楽にする気満々だったのですが
うっかり育三郎マリウスに惚れたらしいので(爆)もう1回くらい見たいかな~っと。
……真綾エポニーヌとの共演日がもう無いのは、残念で堪らないんですけどね。

チケット探そっかなあ、どうしようかなあ、なんて言ってるうちに、もう楽近いし。

とりあえず、1年以上前からずっと 「観たい!」 と思い続けてきた公演でしたが
観に行ってほんとうに良かったなぁと思います。 素晴らしい舞台との出逢いでした。


――― たくさんの命と、愛情と、やさしさに溢れた、予想以上に素敵な作品でした。




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【2007/08/15 14:28】 | ヅカ以外の観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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