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禍々しく、やさしい魔物。@雪組 『エリザベート』 感想。

いつにも増して自己中街道つっ走っている記事です申し訳無い(大汗)


そして、未だ全然まとまってません(爆) 見切り発車で書き出しております。
とりあえずのエリザベート感想第1弾。 ひとまずトート様×シシィ考察中。




私の感想って、常に、絶対、少数派な気がするんですよ(苦笑)

そんな訳で今回もまた、妙な電波とか受信しちゃった気がしまくってるんですが。
もう、仕方無いですよね。 それが私の感性で、感じ方だったんだもの。


大好きな雪組での、待ちに待った演目 『エリザベート』 。


私はこの作品が大大大好きで、ヅカ版のみならず東宝版も勿論観に行ったし、
DVD(宙組版)はもう何度も何度も観て、台詞とか殆ど完璧に覚えてるし。

……そう、覚えちゃってるから。 だから新鮮味は何も無かった筈で。

なのに。

何でか。 それは、まるで初めて目にする作品みたいだった。




この作品に対しては、実は前々から疑問に思ってた点が幾つかあったんですよね。

ルキーニは誰に、何を裁かれてるのか。 そもそも 「煉獄」 って一体何なのか。
トートとエリザベートとの愛の成就が、何故にルキーニと関係があるのか。
エリザベートは何時から、どうして、トートの “愛” を受け入れたのか。
そして、冒頭の場面で既に死んでいる筈のエリザベートは、一体何処にいるのか。

解らないことは多かったけど、でも実のところあんまり気にしたことは無かった。
『エリザベート』 はそういうもんなんだろ、と無意識の内に許容していた。
それが。 そういう、頭の隅では引っかかりつつも、スルーしていた疑問点が。
今回の観劇で初めて真正面から気になって、そして、初めて溶解した。


『エリザベート』 というこの作品を、はじめて理解できたような気になった。

……勿論、 “気になった” てだけで。 実際は解っちゃいないんですけどね(苦笑)




トート@チカたんは、私にはとにかく グロテスク に見えた。

なんて表現したら良いのかな。 一目見て、ああ人間じゃないな、って感じと言うか。
個人的にチカたんは 「人間」 を表現するのに長けたひとだろうと勝手に思ってたので
これには些か面食らったと言うか、かなり驚いた。 あまりにも人間離れしていて。
前評判に聞いていた通り、ビジュアルには拘っている。 お化粧も濃いわキツいわ(笑)
でも、そういうんじゃなくて。 その存在が、醸し出す空気が、雰囲気がグロテスクなの。
ふつーの人間のオトコがこんな仕草しないだろう、ていうような動作で動いて
ふつーの人間はこんなとこで笑わないよ、とゆー箇所で笑うの。 その顔を歪めて。

正直、恐かったです。 想像も予想も遥かに超えて、すっげー恐かった(爆)

でもそのぶん、ものすごく、恐ろしいくらいに魅力的だった。

私は歴代トートの中では(宙花月しか見てないけど)ずんこさんトートがいちばん好き。
それは今も変わらない気持ち。 私のイメージに一番合致しているトート像だった。
でも、自分が死ぬ時に迎えに来て欲しいと思うのは、絶対にチカたんのトート閣下だ。
て言うかあのトート様が目の前に現れたら今すぐにだってついていっちゃう気がする。
私にとってはそれくらいに魅力的なトートだったの。 “死神” として、魅力的だったの。


すごい。 チカたんが人間じゃない。 チカたんなのに、人間じゃない。


そんな、(私から見れば)どっからどう見ても人間じゃない、トート様が。

これまたすっげー楽しそうに、シシィ@となみを追っかけ回していた。

チカたんが、じゃないのよ。 トート様が楽しそうに、シシィを追いかけ回してたの。
シシィに拒絶されて傷ついている時も。 シシィへの想いに苦しんでいる時も。
苦悩してるんですよ。 なのにどこか不思議な自信が覗く、そんな風に私には見えた。


巷で言われていた “エロさ” ですが、私にはあまり見えなかったんだよなー(笑)
確かにチカたん、となみの首筋に唇を寄せたりしていたんですけどね。
それ見て 「やらしー!!」 とか思わんかったのよね私は。 エロいとか言うよりも、
性的な意味で無く咀嚼の意味で本当に食べそうに見えたと言うか(危険度倍増)

……あいしてる、じゃなくて。 ひとつになりたい、に見えたんですよ。

それでついうっかり某方のアンドレ様を思い出してしまったりもしたんですが(自爆)
その話はとりあえず脇へ置いといて。 今は雪組版 『エリザベート』 のお話。
トート@チカたんはシシィ@となみと 「ひとつになりたがってる」 ように見えたの。
そうしたらそれまで色々と不思議に見えていた細部までもがピタッと嵌ったと言うか。



美しい “人間” であるエリザベートと、グロテスクな “人外の存在” であるトート様。


このふたりは対になってるのかな、って。 そんな風に見えてきたの。 私には。



そもそもが。 シシィの求めてる 「自由」 ってなんなんだ? て疑問が私には有って
その言葉が劇中で初めて出てくるのが、少女時代のシシィが自作の詩を読むところ。
あの詩の中に 「自由」 そして 「永遠」 って言葉が出てくるんですよね。
その後のナンバー 「パパみたいに」 でも、自由に生きたいという歌詞が出てくる。

自由を求め続けるシシィだけども、その願望は少女時代から既に始まっている。
そして、その少女時代に、シシィはトート様との邂逅を果たす訳なんだけど。

個人的にすごく印象的だったのが、シシィの魂を返した後の去りゆくトート様。
目覚めたシシィに名前を呼ばれて振り向いて、微かにだけど、微笑ったの。
それは何か、 “黄泉の帝王” “死” としては間違ってるくらいにやさしい笑みで。


今まで私は、トートとシシィと言えば反発し合っているようなイメージを持っていて
『エリザベート』 は互いに相容れないふたりが愛し合うまでの物語だと思ってて
なのに今回はそれを感じなかった。 ふたりの間に “反発” が見えなかった。
トート@チカたんとシシィ@となみは最初からどこか認め合っているようでもあった。

後々の、何度か死の誘いに来るトート様と、それを撥ねつけるシシィの場面は
突然現れた “死” を拒絶するシシィ、て感じでは無くて(今まではこう見えてた)
選択肢のひとつとして存在している “死” を認めまいとするシシィ、て感じだった。
トートはシシィと別個体ではなく、彼女の中にある “死を望む心” の体現で
だから本来ふたりの反発の筈である場面が、私にはシシィひとりの葛藤にも見えて。



それでふと、思ったんですよね。

シシィの望む “自由” ってのは、どうしたって “死” に繋がっていたんだ。
それは最初からそうだったんだ。 だからトートはずっとシシィの傍にいたんだ。



ルドルフの歌う歌詞にある、 “僕とママはこの世で休めない” って言葉や
それから、シシィが病院を訪ねてヴィンディッシュ嬢と出会う、あの場面の意味も
やっと全部が繋がって見えた。 私の中で。 放置していたパズルが嵌った。

おそらくシシィは頭の片隅でずっと、 “死” の可能性を考えていたんだ。

ルドルフの棺を前にした時、シシィ@となみは目の前に手を翳して拒絶した。
そして棺の方には顔を向けないまま、ルドルフどこなの、と探し求めた。
それは、現実からの逃避、だったと思う。 ヴィンディッシュ嬢と同じように。
目の前にある耐え難い現実から逃れるには、発狂するか、死ぬしかない。

トートはきっと、シシィに 「現実から逃れたいから」 死を願うのではなく
その先にある “自由” を求めるために、死を選んで欲しかったんだと思うけど。
だってシシィの追い求めてきた “自由” は “死” へ繋がっているものなのだから。
最初からそう決まっていたから、だから彼女が少女の頃にトートが現れたのだから。


今回のトートは、シシィの中の “死を望む心” て感じに、私には見えた。


正しく黄泉の帝王だったずんこさん、闇のプリンス風味だった(笑)すみれ閣下、
シシィを暖かく見守る影に徹していたさえちゃん、今までのどのトート像とも違う。
チカたんのトートは、私の知る限りでは歴代の誰よりもシシィと呼応していて
パッと見は別個体なんだけど根の部分で繋がってるような、そんな印象を受けた。

そんな風に見えたのはきっと、トート@チカたんがあまりにやさしかったからだと思う。

禍々しいほどグロテスクなのに。 不気味に、人間らしからぬ笑みを零しているのに。
でもトート@チカたんは、シシィにすごくやさしい視線を向けていたと思う。
やってることはけっこーヒドイのに(笑) でも、いつでも彼女をまっすぐに見つめ
誰よりも彼女の声に耳を傾け、いちばんに理解していた。 そんな風に感じられたから。


トート様はシシィを “死” へと “導いた” んだ。 初めて、そんな風に見えた。

そしてシシィがその死を “選び取った” ように見えたのも、初めてだった。




―――― まとまってませんが、一旦締めます(爆) 今日はもう力尽きました……。




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【2007/07/11 01:45】 | ゆきぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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