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人間性悪説。@帝国劇場 『レ・ミゼラブル』 感想。

2回目の観劇となり、歌詞とかが大分頭に入って参りました。
本日のジャン・バルジャンは(私が)初めてお目にかかる、橋本さん。


前回のキャストさん達とも比較しながらの感想です。 ネタバレ有り。




やっぱり2回目の観劇だったから、なのかもしれませんが。
前回より大分、歌詞が聞き取れまして。 全体的にとてもわかりやすく感じました。

すんごい個人的な意見なのですが、もしもこれから初見なの!て方がいらしたら
私は橋本氏がバルジャンの回をオススメしちゃうかもしれません。
……まだ通算2回しか観てない奴が何言うかって感じですが(爆)(スミマセン)


私、このお話の底辺にあるのは人間性悪説なんじゃないかなって思ったんです。


念の為。 人間性悪説ってのは、人間は生まれつき善人ではなく悪人であり
自分を悪いところを悔い改めるよう努力し続けなければならない、という思想です。
因みにこれと全く逆の考え方を持つ思想(人間性善説)てのもあるんですけども
私が個人的に好きなのは性悪説の方(笑) 世界史で習った時から大好きでした。

で。 『レミゼ』 初見を終えた後、しばらく経ってからふと考えたのが、
この物語の底辺には人間性悪説があるんじゃないかな?ってことだったんです。

パンひとつ盗んだだけで19年の服役に処せられたバルジャンは、確かに気の毒ですが
でもその19年ってのも確か、脱獄を繰り返した為に刑期が延びた結果ですよね。
それにいくら世の中に絶望したからといって、自分を唯一受け入れてくれた神父様を
一度は裏切ろうとしたのだから、あの時点のバルジャンは善人とは言えないと思うんです。

しかし神父様は自分を裏切ろうとしたバルジャンを責めるどころか、庇う。
その慈悲深さに感動したバルジャンは悔い改め、正しい道に進んでいくと誓う。


馬車の下敷きになった男を命がけで救出したり、ファンテーヌに手を差し伸べたり、
そういうバルジャンの “優しさ” は生まれ持ってのものじゃない気がするんです。
と、言うか。 彼の優しさ、情の深さ、その総てを生まれつきじゃないとは言わないけど
努力して身につけていった部分もかなり大きいんじゃないかな、と私は思ったんです。


何が言いたいのかといいますと。 バルジャンをこういう男なのかなと仮定すると
別所さんのバルジャンは、ちょっと優しすぎるかな、と個人的には思ったので。


勿論、別所さんは別所さんで、素晴らしいジャン・バルジャンだったのですよ!!
ただ何と言うか、別所バルジャンはやわらかオーラを醸し出してる気がするので(笑)
前科者という理由で賃金カットされたり、宿屋に宿泊拒否されたりしたことに対し
激高するシーンがあまりピンと来ないと言うか、リアルな迫力が少し足りないのかなあ。
橋本バルジャンはその辺がいい感じに乱暴者だったので(爆)すごく納得できたし
神父様に庇われて改心するところも、いかにも “改心” て感じで印象が強かった。
(別所バルジャンの場合、燭台盗むのも少々 「魔がさした」 感がある気がしたので)

賃金カットや宿泊拒否も、初見の時はバルジャン@別所さんが可哀想で可哀想で
むしろ周りの人達がなんて奴らだ!て感じに見えてて、少し辛かったんですけど
橋本バルジャンは、まあ、宿泊拒否もされちゃうかもなあ、みたいな(爆)(こら)
でも別所バルジャンは逆に、その優しさがすごく魅力的に見える時もたくさんあって
……ぶっちゃけると、要はどっちも甲乙付け難かったってことなんですけど(笑)


橋本バルジャンは表現がわかりやすい(と思う)し、すごく人間的だとも思うし、
だから初見のひとに特にオススメできるんじゃないかな~と思ったんですけど。
でも別所バルジャンの優しさ、暖かさ、器の大きさもとても素敵だと私は思います。
役替わりってやっぱり面白いですね。 本当に、役者さんによって表現が全然違う。




以下、出演者様別に感想メモです。
失礼ながら、前回観たキャストさん達とも少々比較しつつ↓




       *       *       *     




   ●ジャン・バルジャン@橋本さとしさん

私的ジャン・バルジャンの(勝手な)イメージは “体格のいい男” だったので
橋本さんだと少しイメージ違う…と思ってたのですが全然良かったです!(日本語変)
悩み、苦しみながら生きているのが伝わってくる、人間味溢れるバルジャンでした。

すんごい個人的な意見なのですが、橋本さんてあまり主役向きじゃないと思うのです。
(あああ失礼な発言申し訳無い…!! 名脇役として本領発揮しそう、という意味です)
歌はお上手だけども声自体は細い印象で、主人公としてのインパクトには欠けるかなと。
でもそういう点が逆に、バルジャンを “決して特別ではない、ただの男” に見せていて
ただの男である主人公が聖者になろうと足掻いていく構図が際立っていた気もしました。
自分がバルジャンであるということを法廷で告白する時の、あの迫力は絶品でした!!

別所さんとの比較で特に面白かったのは最後、ファンテーヌが迎えにきたところです。
「仕度はできた」 と言うバルジャンなのですが、橋本さんはまだ未練がありそうで
別所さんは死の覚悟ができている感じでした。 ……や、あくまで主観ですけど(笑)
未練の残る橋本バルジャンのもとへ、その唯一の未練であるコゼットが現れるのも
覚悟ができている別所バルジャンが、最後のご褒美のようにコゼットと再会できるのも
……どちらのバージョンもそれぞれに違った感動があり、胸に迫りますですよ(涙)




   ●ジャベール@石川禅さん。

ルイ16世と別モノになってる!!(そりゃあね)(役者さんですから)
いや、解っちゃいたんですけどあまりに別モノでホント驚きました。 …誰アナタ…

石川さんを見るのは 『ジキル&ハイド』 『マリー・アントワネット』 に続き3回目で
今まで優しかったり、おっとりだったり、そういう役ばかりで見ていたのですが
そのイメージが良い意味でぶち壊しにされました(笑) 石川さん、すげー迫力!!
なんか本当に気の毒なくらいの石頭でイイ感じにわからずやの警部さんでした。
鹿賀さんのジャベは雰囲気が少々エキセントリックでちょっと変人(こら)でしたけど
石川さんのジャベは人間の範囲内で変わり者でした。 でも友達はいなさそうだ(爆)

貫禄はやっぱり、鹿賀ジャベの方が有りますが(いるだけで恐かったもん)(………)
石川ジャベは橋本バルジャンとバランスが良い印象でした。 超個人的な感想ですけど。
ファンテーヌの病室で対決するところとか、すんごい緊迫感でドキドキでしたもの!!




   ●ファンテーヌ@今井麻緒子さん

……岩崎ファンテーヌの凄さを改めて思い知りました(今井さんに失礼)(申し訳無い)

や、今井さんのファンテーヌもすごく良かったんですよ!! 少女らしさが残っていて
前回いまいちぴんと来なかった1幕の流れも、今回初めて理解できた気分です。
今井ファンテーヌは細身で痛々しくて、娼婦に身を落とした時のソロが凄く良かった。
「抱いてる女は死んでるわ」 の慟哭を秘めたような歌い方には鳥肌が立ちましたですよ。

ただ、バルジャンを迎えに来るラストシーンは、やっぱり岩崎ファンテーヌが好きです。
て言うかあんな人外の歌声を披露できる岩崎さんが凄すぎるんだと思います(断言)




   ●エポニーヌ@坂本真綾さん。

可愛かった~~実年齢が2X歳だなんて信じられない可愛さ!!(余計なこと言うな)
玲奈エポに見慣れていたせいか、真綾エポがちょっと子ども体型に見えます(笑)
(※玲奈ちゃんは頭が小さくスタイル抜群、真綾さんは肩が華奢で細っこいんです)
でもそんなとこがエポニーヌのいじらしさに説得力を加えていたと、個人的には。

真綾エポはとにかくマリウスへの恋心が真っ直ぐに表現されてるなぁと思いました。
玲奈エポの場合、愛とか恋とか言うよりさみしさが一番に際立っているように見えて
それはそれですごく可愛くて、いとおしくて堪らないなあって感じたのですが
真綾エポはもうマリウス一筋なので、届かない恋心が見ているとすんごい切ないです。
2幕最初、マリウスを追ってバリケードに来るところも。 男の子みたいな恰好をして
それをマリウスに 「ほらっ!」 って見せる仕草が本っっ当に可愛いんですよ!!
台詞のとおり、ただマリウスと一緒にいたいんだ、てのが素直に伝わってくるんです。

なので、マリウスの腕の中で死んでいくエポニーヌが 「これでいいの」 と歌うのも
本当にこれでいいんだろうな、と言うか。 可哀想、て感じがしなかったんです。
イヤ可哀想は可哀想なんだけど(どっちよ)これで良かったのかな、とも思わされて。
エポニーヌにとってはしあわせな最期だったのかもしれない、と思えてしまいました。

「On My Own」 は、その時だけ主役と化して場面をかっ攫っていた玲奈エポに対し
真綾エポはあくまで登場人物のひとりとしてのソロナンバー、て感じでした。
どちらが好きかは好みだと思う。 どっちが正解とかも無いと思うし(笑)
ただ、歌唱力(と言うか声量)はやっぱり玲奈エポがものすごかったですね~~。

あと、真綾エポで特に印象的だったのは最後の場面。 バルジャンを迎えに来た時。
抱き合うマリウスとコゼットに、確か2回くらい、すごく優しい瞳を向けたんです。
私、あの場面は何でエポニーヌがバルジャンを迎えに来るのか少々疑問だったのですが
真綾エポはマリウスをコゼットを見守りに来たんだなって、納得できて良かったです。




   ●マリウス@山崎育三郎さん。

登場直後は強いマリウスに見えたのに、段々ヘタれてくのがおもしろかった(笑)
タッパもあるしガッシリしてるんだけど実は感受性の強いマリウス、て感じでした。
エポニーヌのことは、 「可愛い妹分」 みたいに思ってるのかな?という印象で
役者さんの実年齢だと真綾さんのが上なのに(爆)そう見えたのが不思議だったり。

すごく勝手な本音で語ると、山崎マリウス×真綾エポの組み合わせがドツボでした。
なんてゆーか、山崎マリウス、エポニーヌのことずっと引きずっていそうで(笑)
コゼットのことも大切にしていくんだろうけど、エポニーヌのことも忘れられなそう。
(それは勿論、泉見マリウスなら忘れちゃいそうという意味ではなくて、ですよ)
エポニーヌは恋愛対象じゃないけど、でも好きで可愛がってたという感じに見えて
それが彼女の死を目の当たりにした時の、あの大ショックっぷりと相まって
このひとはエポニーヌを喪った傷をずっと抱えて生きていくんだろうな、と思えて。

死にゆくエポニーヌを抱きかかえる時の、山崎マリウスの動作が大好きです。
“身体をしっかりと抱きしめる” 感じがして。 彼女がすごく大事だったんだな、と。
また抱きしめられている真綾エポも、ほんとうにしあわせそうに微笑むので
この場面を見た時に、あ~~私この組み合わせ好きだわ!!と確信致しました(笑)
ついでに。 キスをする真綾エポと、キスされた山崎マリウスの表情も最高です!!

ただ、バルジャンとの関係は、泉見マリウスの方がより胸に迫るものがあったかも。
と言うか私的には、泉見氏は男優さんと並んでる方がしっくり来るよーな気がする。
(…って思うのは前回のアンジョルラスが岡さんだったからか)(それどういう意味)




   ●コゼット@菊地美香さん。

初めてお目にかかりましたが、めちゃくちゃ可愛らしかったです☆(きゅんきゅん)
とにかくちっちゃい!! 山崎マリウスとの身長差はナニゴト?て感じです(笑)
顔だちが整っていてお人形さんのようで、歌は麻帆コゼ同様、高音に苦戦でしたが
少女らしい雰囲気の、私好みの(え?)歌声だったかなぁと個人的には思いました♪

あと、無垢なイメージが山崎マリウスのナイーブさと合ってる感じで良かったです。
山崎マリウスはエポニーヌのことを一生引きずっていく(と私は思っている)ので
奥さんになる方はあまり敏感でない、純粋なお嬢さんタイプだと良いと思うのです。



   ●アンジョルラス@原田優一さん。

この方を見ていたら、岡アンジョがいかに強かったのかがよく解った(笑)
岡さん、強すぎでした。 そしてカリスマ性が有りすぎでした!!
岡アンジョが学生達を率いてるのを見ると、うっかり勝てそうに思えてきますが
原田アンジョだと勝てないだろうなってのが一目瞭然です(言いたい放題)
……や、でも個人的にはそれで良いんだと思うの。 岡さんが強すぎたと思うの。
だって岡アンジョルラス、泉見マリウスを片手ではっ倒せそうだったもん(爆)

原田さんのアンジョルラスは、最初はちと弱すぎるのでは?とも思ったのですが
2幕進むに従ってどんどん強くなって押し出してきて、最後は半ばやけっぱちで、
その鬼気迫る様がアンジョルラスの状況とも自然に重なって見えて良かったです。
ただ死ぬところは、岡アンジョルラスほどの衝撃は無かったですかね、どうしても。
(岡アンジョが死ぬと、もうこのひと死んだら終わりだよ!という絶望感がある)
(それだけ岡アンジョが強いってことです)(ひとりで敵全滅させそうだもん)(こら)




   ●テナルディエ夫妻@徳井優さん&田中利花さん。

徳井さんは、前回の斎藤氏より、たぶん全然歌えるんだと思うんですけど、
私のイメージ的には斎藤氏のガラガラ声の方が……すすすすみません!!(大汗)
でも徳井さんはアドリブがおもしろいので(笑)一見の価値アリと思いますです。

田中さんは先ず最初に顔が濃くてびっくりした(爆)(そんな感想!)
徳井さんとは夫婦と言うより運命共同体とかビジネスパートナー風味でしたが
息が合ってて良いコンビだな~と思いました。 素敵アドリブ夫婦(笑)




   ●ガブローシュ@新井海人くん。

前回は書かなかったガブローシュの感想を、今回は書いてみますです。
と言うのも、これまた役者さんによってガラッと印象が変わったからなんです。

今日のガブローシュだった海人くんより、前回の、確か原田光くんの方が
押し出しが強くて勢いがあったな~~という風に思ったのですよ。
でも海人くんのガブローシュを見てびっくりしたのは何より “巧かった” こと。
お芝居が、役になりきるって言うより、頭で考えて演じているような印象で
歌も多いんですけどこなれてる感じで。 なかなか末恐ろしい子役さんだなと(笑)

因みにガブローシュが集めた弾丸入りのバッグ、前回は届かなかったんですけど
今回は無事にバリケードに回収できて、見ていて少し嬉しかったです。
……と同時に空しくもなったんですけど。 だって結果は、変わらない訳で。
もしかしたら届いた方が、より一層の痛みを感じてしまうかもしれません。 私は。




       *       *       *     




やっぱり初見より2回目の方が理解できる箇所が多くて、楽しかったです。
そんな訳で収穫の多かった今回の観劇ですが、個人的一番はやっぱりコレです!

山崎マリウス×真綾エポ。 すごく、すっごく良かった~~っっ!!

あんまりツボだったので、この組み合わせでまた観たいな☆とか思ってます(爆)
だってそれぞれピンでは期待してたけど、タッグにKOされるとはおもわなかった。


でもその前に。 次の観劇は石川マリウス×島田エポニーヌなのですよ。
あのジャベールがどこまでマリウスに化けるか(笑)めっさ楽しみです♪♪♪




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【2007/06/29 23:53】 | ヅカ以外の観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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