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その列の辿り着く先は。@帝国劇場 『レ・ミゼラブル』 感想。

やっと、やっと!! 観て参りました。 念願だった 『レ・ミゼラブル』 。


そんな訳での感想(て言うか雑感)です。 まだあまり解ってませんが(笑)
ネタバレ有り。 因みに、今回は別所哲也氏のバルジャンを観劇致しました。




ラストシーンで涙ボロボロになってしまい、久々の恥ずかしさを感じました(爆)


こんな泣き方したの、去年のヅカ観劇 『堕天使の涙/タランテラ!』 以来でしたよ。
いや、静かに泣ければ良かったんですけど。 鼻ズビズビになっちゃったもので(苦笑)
厳かな場面なのに私ひとりうるさくて、周りに申し訳無いやら恥ずかしいやらでして
必死にハンカチで鼻押さえながらもう片方の手でオペラ掲げてました(本当に必死)
だって2階の後方席だったもので……こんな時ばかり意地でも根性を発揮してしまう私。

何にそんなに涙腺刺激されたのかと言うと。 銀の燭台と、ファンテーヌの歌声です。

今日のファンテーヌは20周年スペシャルキャストとして参加されてる岩崎宏美さん。
正直言うと、1部ではあまりピンと来なかったんです。 や、上手いんですけどね。
でもこの場面ではホント、身体に電流走りました。 ファンテーヌの歌声聞いた瞬間に。
岩崎さんの澄んだ美しい高音が正に、本当に、 “天使の歌声” に聞こえたのですよ。
ああ、天使が迎えに来たんだ……と思ってしまった瞬間、涙腺決壊。 涙がドバーッと。

銀の燭台は、そのファンテーヌが出てくる前、たった独りで死を待つバルジャンが
おもむろに取り出したそれを見た時に……やっぱりまだ大事に持っていたんだな、と。
1幕最後で荷造りしている時にも彼はその燭台を大切そうに荷物に入れるんですけど
いざ死に向かわんという時も取り出したのはやはりその燭台で、そしてそれに接吻する。
燭台に接吻というのは確か、神父様からその宝物を譲り受けた時にもしていましたが
だからその、物語の最初の最初、バルジャンが “生まれ変わった” 場面を思い出して
“ここ” に行き着くために始まった物語だったのかと……思ってしまったら、涙涙。




『レ・ミゼラブル』 、作品に惚れ込んで通うひとも沢山いるほどの、名作ですよね。

私は今回の観劇が本当に初見の初見で、だからまだ作品を全然呑み込みきれてない。
そんな私が語るのはおこがましいんですけども、それでも雑感として語らせて頂くなら、


私はこの作品、ジャン・バルジャンが 「終着点」 に辿り着くまでを描いた
そういうお話なのかなって思いました。 で、終着点ってのは、人生の終着点。

……あ、なんか私、当たり前のこと言うてますか?(大汗) スミマセンです。




実は観る前から、そして観劇中にも、ちょっとだけ気になってたことがあったんですよ。
公演のポスターに歌詞の一部と思われる言葉が大きくババン!と入れられてたので
その言葉が劇中のどこで出てくるのかな?と思ってて。 それは観劇中にすぐ発見して。
でも見つけた後も少し引っかかってました。 なんでこの言葉だったのかな?と。
だってこの作品には素敵なナンバーや素晴らしい歌詞が、他にも山ほど出てくるのに。

そしたら、その歌詞の部分は、バルジャンが死を迎えるラストシーンにも歌われるのね。
これには少し驚きました。 その歌詞とバルジャンの死とは、結びつかないように思えて。

でも。 バルジャンと、迎えに来たファンテーヌとエポニーヌ、その3人の後ろで
その歌詞を力強く歌うアンジョルラス達の姿に、なんとなく納得させられてしまった。

“列に入れよ われらの味方に”

一見(と言うか、一聴?)すると、天国への旅立ちとは何ら関係無さそうな歌詞だけど。
もしかしたら、と勝手に考えてしまった。 列の向かう先は、最初から天国だったのか?


バルジャンを迎えに来たファンテーヌは彼に、自由なところへ行こう、と歌う。
その 「自由」 という言葉を聞いた時私は、頭が1幕冒頭、物語の始まりまで戻って
仮出所したばかりのバルジャンが、或いは銀の燭台を両腕に抱えたバルジャンが、
その言葉を口にしていたのを思い出した。 彼が自由を求めていたのを、思い出した。

自由な場所。 静かな場所。 求めていたそれは、思い描いていた檻の外には無かった。
檻の中は地獄、外の世界もまた地獄だった。 失望し荒んでいくバルジャンの心。
神父様のお陰で改心した後も、追っ手の影に怯える日々。 自由な場所はどこにも無い。
その言葉が再び出てくるのは物語の最後。 ファンテーヌは死の向こうを自由だと言う。


アンジョルラス達が求めて勝ち取ろうとしていたのもまた、 「自由」 だった筈だけど。
だからこそ彼らは 「自由」 を目指し隊列を組んで、列に入れと歌っていたけれど。
でも最終的に彼らが辿り着いた結末は “死” だった。 マリウスを除き皆死んでいった。
自由を求め死んでいった彼らは、バルジャンが死ぬその時も列を組んであの歌を歌う。

彼らの組む隊列が目指していたのは、自由。 その列が辿り着いた先は、死。

それは、彼らが最初から自由=死と認識して列を組んでいた訳では、決して無くて。
……ただ、この物語の中では、自由は死の中にしか有り得ないんじゃないだろうか?


一度は人間に嫌気が差し、けれど改心し、ファンテーヌを救い、コゼットを愛し、
そういうバルジャンの人生総てが 「死んで自由になる」 ためにあったのだとしたら。

救いが無い、と思うと同時に、これ以上の魂の救済なんて無いんじゃないか、とも思う。

死ぬために生きる、なんて言うと。 空しくて無意味な矛盾のようにも聞こえる。
けれど一生懸命に生き抜いた者に対しては、 “死” が必ず “救い” になってくれる。


…………好きだ。 こういう作品、個人的にはものすっごく、好きだ。




以下、出演者様別に感想メモです↓




       *       *       *     




   ●ジャン・バルジャン@別所哲也さん。

ミュージカルな別所さんは初めて見ました。 歌えるとは知らなかった…!!
上手い下手はよく解りませんが(爆)個人的な好みとしては好きです、別所さんの歌。
なんて言うか、変に小細工使わず(笑)素直に声出してる感じが気持ち良いので。

今回は何と言っても初見だったので、私は物語の展開を追うのにいっぱいっぱいで
ジャン・バルジャンとしての別所さんがどうだったとか語れる自信は皆無なのですが
ただ、カーテンコールの時、軽いフットワークで小走りしながら出てきたこの方の
若々しい動作に違和を感じてしまったってことは老け役を上手く演られてたんですよね。
喋り声の低さなんかも自然で、とってもナチュラルなバルジャン像だったのではと。

あと、別所さんは体格が良いので、バルジャン怪力設定も聞いて納得でした。
とは言え相手役(違)の鹿賀丈史さんもなかなかの幅広・ガッチリ体型なので
対決シーンとか、並んでしまうと体格差は全くナシだったんですけど(ちょっと残念)
別所さんバルジャンと岡ジャベールの並びなんて、見てみたいなぁと思いました。




   ●ジャベール@鹿賀丈史さん。

鹿賀さんをナマで拝見するのは約1年前の 『ジキル&ハイド』 以来でした。
この方は喋るより歌う方が表現力増すのではないかと個人的には思ってるのですが
全編ほぼメロディ付の 『レミゼ』 ……より 『ジキル』 のが良かったかなあ。
何でだろ。 作品がどうこうって言うより、ジャベールのキャラクタのせいかも(笑)
バルジャンには殴り倒されるわ命救われるわ、もしや銭○警部よか低脳(以下自粛)

しかしジャベールの堅物キャラは、鹿賀さんにとても合ってるなぁと感じました。
本当に頭堅そうに見えるからその後の展開もすごく納得出来る気がする(笑)

ところで本日はスペシャル・キャストである鹿賀さんの最後のご出演日だったので
カーテンコールで挨拶されてました。 本当はマリウスが演りかったんだそーだ(笑)
で、 「この前はアンジョが良いって言ってたのに!」 と岡氏から突っ込まれていた。




   ●ファンテーヌ@岩崎宏美さん。

上記の雑感の中でも申しました通り、1幕の間はなかなかピンと来なくって
(でもそれはたぶん、私自身がまだ作品世界を把握しきれてないせいもあったかと)
しかしラストシーンの素晴らしい歌唱には即座に涙腺決壊させられました。
本当に美しくて、透き通っていて、神々しくて、天使か聖母みたいな歌声だった。

あと印象的だったのは、カーテンコールでぴょんぴょんと跳ねてらっしゃったこと(笑)
すっごい可愛いんです、その仕草が!! 意外な一面にときめいてしまいましたよ☆




   ●エポニーヌ@笹本玲奈さん。

歌唱力が!! てか声量がハンパ無いっす。 今日のメンバー中、恐らく No .1。
私は2階席のかなり後ろで観てたので、歌声が届きにくい方も何人かはいた中で
いちばん軽々と声が届いてきたのが、玲奈ちゃんでした。 びっくり通り越して驚愕。
『マリー・アントワネット』 に引き続き、改めてその実力を思い知りましたですよ…。

それにしても私は、ボロをまとったガラの悪い玲奈ちゃんばかり見てますが(苦笑)
(※ 『マリー・アントワネット』 で初めて見た時も貧民層の女の子役だった)
本当はさびしがりやなのにそれを多い隠す(半分紛いものの)強さとトゲに包まる
玲奈ちゃんのエポニーヌ像は大好きです。 愛おしくて堪らない女の子だった。
届かない恋心の切なさとかより、ひたすらにさびしさが胸に迫るような感じでした。

そういや本日(=6月15日)は玲奈ちゃんのお誕生日だったそうですよ。
教えてくれてありがとう別所さん! そして玲奈ちゃん、おめでとうございます!!




   ●マリウス@泉見洋平さん。

この方にも初めてお目にかかりました。 男の子らしい爽やかな歌声が好感度大☆
真面目で奥手な好青年役に相応しい、健康的な雰囲気のイケメン青年だったのですが
腕の中でエポニーヌが死んでしまった時の、なかなか潔い顔の崩しっぷりを見て
若いのに良い役者さんじゃないか!!と勝手に判定しておきました(偉そうだな俺)
……や、潔く顔を崩して表情芝居するひとって好きなんですよ。 男気を感じるので。

個人的には、コゼットに対する優しい気遣い方とあったかい笑顔も好きでしたが
それ以上にバルジャンに対する思慕(なのかな?)の情が胸を打ちました。
バルジャンが彼を息子と思う以上に、彼はバルジャンを父親と思っていたのかな、と
そんな風に感じられたので、それがまたラストに切なさを加えてくれましたよ…(涙)




   ●コゼット@富田麻帆さん。

この方にお目にかかるのは実は二度目です。 確か、再演時の 『BAT BOY』 以来。
あの公演ではチョイ役だったので、なかなかじっくり追いかけられなかったのですが
今回はじっくりと観察させて頂きました(笑) いやあ、実に愛らしかったです♪

お歌が少し苦戦してました。 声量が少し足りないのと、高音が苦手なのでしょーか。
でもお芝居は丁寧で、バルジャンに対して持っている “お父さん” としての愛情と
マリウスに対する、これは本当に恋愛の、ドキドキ感を含んだしあわせそうな笑顔が
きちんと区別されてたので、その辺りがまたコゼットの素直さに繋がっていたかなと。
愛情を注がれ、まっすぐに育ってきたお嬢さんな感じがよく出ていたと思います。
玲奈エポニーヌは十分にやさぐれてたので(笑)解りやすい対比になっていました。




   ●アンジョルラス@岡幸二郎さん。

スタイルの良さが尋常でない(驚) ひとりだけズバ抜けて頭小さい手足長い。
そんななので、アンジョルラスの立ち位置はシルエットでも即解るほどでした(笑)

お芝居の中で印象的だったのは、死を決意した瞬間の目、でしょーか。
まっすぐに見開いた双眸には本当に鬼気迫るものを感じて、ぞくりとしました。
死にっぷりも凄かったけど……あれ頭に血が上りそうだなあ(要らん心配)

それから、お歌は想像してた以上に魅力的でした。 上手く説明できないんですけど
決して太い声では無いのに、力強いと言うか。 強さを内包した歌声だなぁと思います。

そういや岡さんもアンジョルラス役としての出演は今日が最後だったらしくて
「今日の夜からは歳をとってジャベールの稽古に入ります」 とか何とか仰ってました。




   ●テナルディエ夫妻@斎藤晴彦さん&阿知波悟美さん。

斎藤氏は20周年スペシャルキャスト。 さすがにこなれていらっしゃいました。
見た目は決してタヌキでないのに、正に奥さんが言うところの “タヌキ親父” (笑)
阿知波さんはよく顔を使ったお芝居されていて、よほど濃い顔(爆)と思いきや
ポスターの写真ではむしろ薄い方だったので驚きでした。 素晴らしい技術だなあ…。

この夫婦が出てくるシーンは基本的に明るいタッチで描かれてることが多いので、
最初はなんてムカつく2人と思ったのですが(笑)だんだんと楽しみにするように。
どっちかと言わなくても悪人な夫婦なんだけど、憎めない “味” がありましたね。




       *       *       *     




……だいたい、こんな感じです。 初見だし、本当は出演者様別の感想は書かずに
簡単な雑感メモのみにしとこうかとも思ったのですが、でも次回以降の観劇を考えると
キャスト別の感想は残しておきたいなと思い直したので、少々頑張ってみました(笑)

あ、そうそう。 今日チケット買ってきたので、次回観劇は今月末です(えええー)

や、だってまだ見たい役者さんがいますもの! 一応、目標は4回観劇なんで!!
因みに次回観劇は主に、坂本エポニーヌと山崎マリウスがメインの目的です。
それから石川ジャベールも。 ……なんか早くもレミゼ病進行の兆しですね(苦笑)




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