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長所と短所は裏表。@月組青年館 『大坂侍』 感想。

引き続きイシダ作品のこととか、出演者様別の感想とか。 無駄に長い。
イシダ芝居は苦手と公言していた私が珍しくイシダ氏を誉め讃えてます(笑)


因みにネタバレも微妙に有りです。 観劇予定がある方はお気をつけて。




イシダ先生のお芝居は苦手だが、ショーでは案外と好き作品が多い私だったり。
そんな私がイシダ氏のショーを誉める時、よく 「チープ」 という言葉を使う。
勿論、良い意味でのチープなんだけど。 しかしチープって諸刃の剣ですよね。
良く言えば 「親しみやすい」 だけども、悪く言えば 「安っぽい」 てことだから。

イシダ先生の描くものは、良くも悪くも安っぽい。 と、個人的にはいつも思う。
それが良い方に発揮されるのがショー、裏目に出てしまうのがお芝居の時。
法則でも何でも無いんだけど、ただ、そうなる場合が多いのかなって思ってまして。


でも。 今回のお芝居では、チープさが良い方向に見えたかな、と感じました。

なんたって “なにわ人情ミュージカル” 。 親しみやすくなくてどうするよ!(笑)




イシダ氏の芝居が何故に、チープに見えるか。 理由は色々だと思うのですが
ひとつにはキャラクタが俗っぽいこと、加えて人員配置のせいかなと私は思います。


キャラクタが俗っぽいってのはもう言わずもがな、見りゃ解ることで(苦笑)
それはそれで持ち味なんだけども、タカラヅカではちょっと異色になりますよね。
イシダ君は自分のことを自ら 「問題児」 みたく言うてたみたいですが(笑)
問題児だという自覚があるならヅカっぽい作品には手をつけるべからず、ですよ。
『再会』 や 『青い鳥』 でビミョーな空気が流れた原因は、私はコレだと思う。
登場人物が少年漫画絵なのに背景に点描散らしたって、オカシイだけでしょ!
『Dr. ス○ンプ』 のキャラの背後に薔薇の花びら描いたらギャグでしょーが!!
(しっかし喩えに出すのがア○レちゃんって…いつの時代の人間なのよ私は)

イシダ氏の作品にロマンティックを求めてるひとなんて…いるかもしれないけど、
でもごく少数だと思いますよ。 鳥○先生の絵でラブシーン見たくないのと一緒(笑)
男女の美しいラブシーンってのは柴田さんや景子ちゃんに任せておけば良し。
お洒落なコメディや哀愁漂うカップルだったらハリーや大野君が書けば良いのさ。
イシダ氏にはイシダ氏にしか描けない、イシダ氏ならではの世界ってのがあるじゃんか。
向かない分野に挑戦するのを悪いとは思わないけど、特技は活かさなきゃ勿体無いよ。
……とゆー感じに、イシダ作品には歯痒くなることのが多い私だったのですがね(苦笑)


因みに人員配置ってのは、 『竜馬伝』 の時にも少し突っ込ませて頂いたのだけど
イシダ先生はたぶん、 「群集」 を動かしたり作ったりするのが上手くないのね。
名前のある脇キャラがやたら多くて(それは、個人的には凄く良いと思うんだけど)
更に少人数口のグループがあって、そのグループごとに動いていたりするから
何てゆーか、一場面中に舞台上に出てくる人数が少なくなっちゃうことが多いのかな。
だから舞台上がサミシイし、ハッタリが効かないから豪華さも薄れるんだと思う。
これと真反対なのがキムシンで、たとえばあまり評判の良くなかった 『暁のローマ』
メインキャラ以外は皆 「群集」 だと確かに下級生ファンには美味しくないんだけども
「群集」 は揃って歌ったり踊ったりしてるだけでも豪華さと迫力が出せるって訳で。


……以上が、私の(勝手に)考える、イシダ芝居の欠点と言うか、弱点なのですが。
今回のお芝居 『大坂侍』 ではこれらの弱点がアラとして見えなかった気がする。
物語が “人情モノ” だったお陰で、登場人物の俗っぽさは逆に魅力や特徴となり
舞台上の人数はやっぱり少なかったけど、小劇場であるが故に全然気にならなかった。

むしろ。 イシダ先生の描く世界に付き物の、 「チープな」 俗っぽさが
物語の底辺に常に流れている “人情” により一層の説得力を与えてた気がする。
だって、人情だもの。 人間の情、だもの。 俗っぽくなきゃ嘘っぽい。
だからこの物語が流れるこの世界は、きっとイシダ先生にしか描けないんだと思う。





ずっとずっと、イシダ先生がタカラヅカで 「何をやりたいのか」 が解らなかった。

中途半端にタカラヅカっぽさを残す、コダワリが有るよーな無いよーな感じの
そういう作品を目にする度に首を傾げて、胸にモヤモヤが突っかかってましたが。


『大坂侍』 を観終わった時、私の頭に真っ先に思い浮かんだこと。

タカラヅカでこういう作品が、できるんだ。

ひたすらに美しくて綺麗で、俗っぽさの排除された非現実的な無菌世界の中で。
こういう風に人間を描けるんだ。 真正面から “人情” を描くことができるんだ。

――― イシダ先生になら。 それが、できるんだ。

勿論、公演は演出家の力だけじゃない。 この作品を体現したのは月っ子さん達。
けれど、この演目を月組さんで、きりやんで作ろうと思ったのはイシダ先生だよね。



見直したよ、イシダ先生。 貴方の心意気が見えましたとも!!


今までは短所ばかりが見えていたけども。 しかし長所と短所は裏表、だから。
攻撃を読んだ気がして油断してたら裏返しにカウンターパンチ食らった気分だ(笑)

でもそのパンチの痛みが、妙にウレシイ。

だってイシダ氏にしか打てないパンチだもんさ。 それで倒されるなら俺は本望だよ。




……と、気の済むまで語ったところで(笑)

ではでは、この素晴らしい舞台を見せてくれた出演者様への賛美をば↓





       *       *       *   




   ●鳥居又七@きりやん。

何度も言うてますが男前です。 ちょーーカッコ良いです!!(握りこぶし)
この役ね。 うっかり演ると、ホントに埋没しかねないと思うんですよ。
大嵐のよーな荒波に揉まれつつも1本筋のキッチリ通った男性像を貫きとおし
キメ細やかな心情の変化まで見せてくれたきりやんは素晴らしい職人(?)です。
つか、こーゆー幼馴染みが欲しい(本気) 溺れたら助けに来てほーしーい!!

お勢を救出した後の、なんとも歯痒いラブシーンがめっさドツボでした。
男の微妙かつフクザツな心境とか、お勢を憎からず想っているのね!な感じとか、
でもだからこそ手を出せない(直球表現すまん)じりじり感が堪りません!!
あれってきりやんが男にしか見えないからこそ出せる雰囲気と思うのですよ。
お勢ちゃんてば積極的! でもそのひとだって、奥手だけど男なのよ!! …と
観ながらついついよく解らない声援送ってしまいました。 イヤ心の中でね。

それから、あの青天頭の似合いっぷりは他の追随を許しませんね(きっぱり)
あれで舞台を降りたら頭髪があるなんてとても信じられません(嫌な言い方するな)

あとやっぱり、きりやんの歌は大好き。 主題歌?は正しくヒーローものでしたが
あの意表を突くコーラス(私は客席でキョドりましたよ)が入っていようとも、
きりやんだからこそキメられると言うか。 むしろ私はコーラスに交じりたい(本気)



   ●お勢@ねねちゃん。

かーわーいーい!!(落ち着け) もうめろめろっす。 きゅんきゅん。
なんかね、私的には在りし日のまひるちゃんを彷彿とさせる感じでしたよ。
おきゃんな喋り方が、身悶えするくらいに本当にかわいーの!!(大丈夫か俺)

可愛いってのは、見た目も勿論のこと、なのですが(お目々がおっきい~)
又七@きりやんに対する恋の猪突猛進さが、まぁ強引は強引なんですけども
その中にすごく一生懸命さが見えたので。 健気に思えちゃうのですよ。
デュエットダンス(て言って良いのか?)の時も、きりやんをふと見つめる時
“きゅっ” て笑うのがホント愛らしいの! ひたすらにキュートなのよ!!

又七との、例の歯痒いラブシーンも、ふたりの “幼馴染み” って関係が
場面の雰囲気と、それからきりやん&ねねちゃんの台詞の噛み合いっぷりから
すごく伝わってくる気がして、だからこそいとおしくて切ない気持ちになって。
……あーもーあのシーンだけでも後5回くらい観たいですよ!!
なんで短期間上演なんだー!!(小劇場公演だからだよ)(解っちゃいるけど!)
本当に。 この公演が旅行とブッキングしてたこと、心底悔やまれます…。

そうそう私は 『オクラホマ!』 の愛すべきお馬鹿娘・アニー嬢を見た時から
ねねちゃんのこういう、ぶっ飛んでいてワガママで強引な役を見たかったのですが
それはもう、期待以上でした。 攻め攻めなねねちゃんダイスキ!!(主張)



   ●渡辺センセイ@のえる師匠。

出てきただけで笑いを取っていた(笑) いや、まだ何もしてないから!!
それにしても本当に、師匠のお芝居の “間” は絶妙ですわ。
次は何やらかすんだろう、と客席から常に期待されてしまうのも超納得。
て言うかいるだけで楽しいよね(どういう意味) ……や、仕草とかが、ですよ?

ところで最近は公演の度に師匠を見かけているよーな気がする今日この頃。
出演スケジュールとか作ってみたいなあ。 組子さんよか忙しいんじゃないか?



   ●大和屋さん@チャルさん。

この方が出てくると場が締まると思う。 腰が据わってると言うか何と言うか。
のえる師匠との漫才のような掛け合いはもう、絶妙。 これぞ職人業ですわ!!
『トム・ジョーンズの冒険』 を(ビデオで)見た時にも思ったのだけれど
さりげない台詞をさりげなく喋り、なのに印象に残すんですよね。 チャルさんは。
……私が演出家だったとしたら、きっと真っ先に使いたくなる人材だと思う。



   ●黒門の親分@エリさん。

カッケ―――!!(大興奮) 不良メイク(違)素敵! 悪すぎる目つき激らぶ!!

エリさんは女役もコメディも出来る、器用かつ不思議なひとだと思うんだけど
実は私、エリさんの演じる 「目つき悪い男」 がダイスキなのですよ!!(主張)
正面から射貫かれたいですあの眼力に。 睨み付けて怒鳴られたい(マゾか私は)

ところで黒門の親分が金貸した相手をひっ捕まえて、貸した金を返させるために
彼らにやらせてることがお化け屋敷ってのが何故か激ツボに入ってしまいました。
客席でひとり、いつまでも肩震わせてしまった。 ……親分、かわいい(笑)



    ●豆奴@みずかちゃん。

やわらかくて、女らしくて、色っぽくて、すんごい可愛かった(惚)
はんなりした色気が仕草ひとつからも漂って、ホンモノの芸者さんみたいでした。

前々から(具体的には 『BLUE MOON BLUE』 のウサギちゃん時代から)(無駄に具体的)
みずかちゃんのことは可愛いなーと思っていたのですが、今回新たな魅力を発見。
そういや月組さんて最近はなかなか和モノ芝居が当たってなかったですよね。
『飛鳥夕映え』 以来でしょうか? 和装なみずかちゃん、素晴らしい女っぷりです☆



   ●数馬@もりぞー君。

可愛かった~~☆ 最近は “可愛いお馬鹿系キャラ” が定着しつつありますね。
相手役さんである衣絵@りんかちゃんとの息の合いっぷりもなかなかのもので
笑いを取るにもやけっぱちでは無く、楽しんでる感が伝わってきて良かったです。

もりぞー君(瀬奈くんに倣って呼び方を変えてみました)は、まだまだ声も高くて
「男役芸」 が固まってきていないと思うのですが(学年的には少し遅い気もする)
高い声含め、そういう “不安定さ” を活かせる役を、イシダ氏が当てたのかなぁと。
もりぞー君もそれに応えられている感じで、良いキャスティングだな~と思いました。

それにしても ♪大坂チャチャチャ♪ と、 ♪数馬の値段は300両♪ が
観劇以来、耳にこびり付いて離れないんですけど(苦笑) 何なんだあのインパクト。



   ●天野@かいと君。

念のため先に弁解しておきますが、私、月組さんの下級生には詳しくないのですよ。
だから天野を演じてるのはてっきり上級生と思ってて(雪で言うところのゆっさんポジ)
帰宅してからゆっくりとパンフレット開いてみて仰天した。 かかか、かいと君か!
確か 『暁のローマ』 新公でカエサル演ってた彼よね? そんな学年かよ!! ……と。

うーん、びっくり。 かいと君がこんなどっしりした男役さんとは知らんかったです。

どっしりってのは重厚て意味では無くて。 なんて言うか、安定感があるんですよね。
安心して見ていられる感じと言うか。 あぁこういう役ね、って素直に受け取れる。
天野は良いキャラですよね。 個人的には大好きですよ、こういう器小さい男(笑)
でも何より、やっぱりかいと君がそういうキャラクタを的確に表現していたのかなと。
(主題歌からして)ヒーローものっぽい、そして、良い意味で似非っぽい
この作品の敵役として、素晴らしい出来だったと思います。 キャラ設定もお芝居も。
うむむ、困ったなあ。 注目したい生徒さんがまたひとり増えてしまったよ。

……ところで愛称マギー(今調べた)って、由来はなんだろう。 素朴に疑問(笑)



   ●極楽の政@まさき君。

幕開け早々、まぶしくてびびった(笑) なんだこのキラキラジャニーズ系!!
何なの? 瀬奈くんがトプさんだから、月の若手は皆ジャニ系になる運命なのかっ?
……と思わず動揺してしまうくらい、まさき君はキラキラ輝いてました。 すげえ。

政ってのがそもそもオイシイ役なんだけど(ひと言でいうと、可愛い舎弟ポジション)
それをホントに可愛いまさき君が演ってるものだから実に洒落にならん可愛さで。
もりぞー君と同様に、まさき君も男役さんにしては声はまだまだ高いんだけれども
可愛さが売りのキャラだから全然問題ナシ。 今回は本当にキャスティング上手いな。

とっても主観な感想ですが。 まさき君は緩急の付け方が天才的だなって気がします。
気合いを入れるべきところと抜くべきところの見極めが尋常でなく上手く見える。
だからだと思うんですが、丁度オペラを向けた瞬間に一番良い顔をしてるのですよ。
これでまだ新公学年なんですよね。 可愛さっつー武器もあるし、将来が恐いな(笑)

可愛い可愛い言うてますが、個人的には案外男っぽい役似合うんじゃ?という気も。
2幕後半、彰義隊にいる又七を迎えに行ったとこ。 声だけの登場がありましたが
けっこー男らしい声だったので私、それが政だとは全然気づかなかったのですよ。
まさき君て結構シッカリした声出せるんだなあと……アレ? 劇中は声、高かったよ?

……政の高めな喋り声って、まさか狙って高く出してる訳じゃないよね?
(だとしたらまさき君は心底恐ろしい若手だが)(有り得る気もするのが余計恐い)



   ●衣絵@りんかちゃん。

思わずパンフレットで素顔を確認してみてびっくり。 超可愛いんじゃんっっ!!
こんな可愛い娘役さんにブサイクメイクさせるなんて、おのれイシダめ! と
いつもなら怒るとこなんですが、今回ばかりは怒る気になれず。 ちと悔しい…。

なんで怒れないのかと言うと。 数馬と衣絵の関係がツボってしまったからです。
実は私、自分の顔を 「なんでこんな不細工…」 と真剣に悩んでた時期がありまして
そのせいか、可愛くない顔の女の子にラブラブな彼氏がいる設定に弱いらしくて。
だって、りんかちゃんともりぞー君、すっごい幸せそうに仲良ししてるんだもの!!
ふたりが楽しそーにいちゃこいてるの見てたらうっかり私まで嬉しくなってしまって
お陰でイシダ君を怒れなくなったよ(苦笑) きーーっ悔しいけど今回は許す!(何様)

しっかし素顔のりんかちゃん、ホント可愛いなあ。 次の大劇公演で探してみよう。




       *       *       *   




あ、そーだ。 思い出しちゃったので、ひとつだけ苦言を。 最後でスミマセン。

イシダ君よ。 ネタと台詞の使い回しは、できるだけやめよーね?(笑顔)

素敵な台詞が多かったのよ、今回。 でもさ。 せっかく、素敵な台詞なんだから
過去に自分が書いたものをそのまんま使い回すのはなるたけやめておこうよ。
時折、私のよーにねちっこく覚えてたりする嫌な観客もいる訳ですしね(苦笑)



でも今回は本当に良い台詞が多くて。 特に私が好きだったのは、豆奴の名言↓

「好きになるのに理由なんて無い、ひとは嫌いになる時に理由を探す」

本当にそうかもな、って思いました。 私もイシダ芝居は苦手って言うてきたけど
苦手な理由を探して述べていたところも、もしかしたら少しはあるのかもしれないな。



今回、イシダ芝居を少し好きになり、そして月っ子さん達をもっと大好きになった。


そんな気持ちにさせてくれた公演でした。 『大坂侍』 、観に行けて本当に良かった。




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【2007/06/14 23:57】 | つきぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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