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クロかシロか。@月組 『パリの空よりも高く』 感想。

お芝居の超個人的解釈。 ネタバレは当然のよーに大有り。
しつこいよーですが全て私の主観による解釈ですので、あしからず。


……で、もしかしたらちょっとばかりブラッキーかもしれない話(笑)




私はウエダ氏の作品を、そんなに嫌いではないらしい。

―― ということに、今更のよーに気づきました。 ほんとに超今更。


日本語的にソレはどうなの?って思うことはしばしばあるんですけどね(苦笑)
現代ではもう使わない言い回しとか、同じ語を連発で使っちゃうところとか、
よく使う語彙が固定されちゃってるせいで観劇中に他作品を髣髴とさせるとことか、
( 「心密かに慕っている」 には思わずル・ルー@ベルばらを思い浮かべちゃったよ…)
誰か脚本チェックしてあげて!と思うことは時々…ってか多々あるんですけど(爆)


それでも。 今回の 『パリ空』 も、それから我が愛する雪組の 『春麗』 も、
脚本家に 殺意を覚える 類の怒りを感じたかっつーと、そんなこともなく。
(でもそれが判断基準ってどうなの自分)(要は最低レベルがどこかってお話です)
……まぁ私は 『天使の季節』 未見なので。 それ見たら怒るかもしれませんが(笑)

懐かしの 『春麗の淡き光に』 なんて、観劇当初はツマンナイと思いましたが(爆)
2年くらい前(だったかな?)にビデオで見返してみたら思いのほか面白くて。
とは言えコッチは 『パリ空』 とは違い、萌えとオモロが満載だった訳なんですけど。
ホント新鮮で面白かったなあ、あの 平安男色ロマンス(違)



…………冗談はこのくらいにして。 『パリの空よりも高く』 のお話です。

私はこのお話における オチ人間の描き方 が、特に好き。
(でもオチはともかく人間描写は意図的でなく瓢箪からコマだと思う)(こら)



アルマンド@瀬奈くんと、ジョルジュ@ゆーひ君。 でこぼこペテン師コンビ(笑)
2人はエッフェル塔を建てる資金として皆からお金を集めてひと儲け♪という
詐欺の計画を思い立ったのに結局、塔が完成するまで逃げられなかった訳ですね。
逃げるチャンスは幾らでもあったのに。 逃げないと、資金は減ってく一方なのに。
最後の最後まで逃げ損ねて、塔がお披露目されるその日に残金を持ち逃げしたものの
塔が完成した時点での建設資金の残りなんてたかが知れてて、電車賃も出なかった。

それでも清々しい表情で、♪流れる時間に朽ちること無い 我らの誇り♪ なんて
歌っちゃってる2人はペテン師としての誇りを選んだんだろうなと、私は。
この歌詞がね。 ウエダ氏が狙ったのかは知らないけど、この2人そのものって感じで。
3年(だったよね確か)という長い時間をかけてパリの街に馴染んでいったのに
むしろそのまま居残って、株式会社を取り仕切っていった方がずっと儲かるだろうに
最後にはペテン師に戻らざるを得なかった2人にそうさせたのは、誇りなんだろうなぁと。


―― と、まぁこの2人については、これ以上突っ込むことも無いので置いといて。


私が個人的に好きだなーと思ったのは、2人に置いてかれた株主さん達の反応。
「実はぜんぶ嘘でした、残りのお金は戴いていきます」 との置手紙を残して
どろんと消えてしまった2人に、塔建設の資金を出していた株主さん達は怒るのね。
「裏切られた!」 「騙されるところだった!」 「逮捕しろ!」 と、皆大爆発。
エレノール@タキちゃんが 「お金は殆ど残ってなかったのよ」 って言うてるのに。
つーかそもそも、資金集めの名目だった “塔の建設” は実際に成された訳なので
結果的に2人は詐欺を働いていないし、 「騙されるところだった」 だけなんだが。
万博の当日には、イヤそれ以後も、エッフェル塔の株価は上がる一方でしょーし
皆さん怒りまくってますけど怒る理由無いから。 そこで怒るの、オカシイから!

……とも思うんだけど、でも現実にこーゆーことって、結構あると思うんですよね。
自分の利益には関係無くても、文句言う機会があれば言う。 案外よくある気がする。

ひとつは、誰かを殴ってスッキリしたい、でも悪者にはなりたくない心理でしょーか。
何年前か忘れましたが、少年犯罪が多発してマスコミが大騒ぎしてた頃にですね、
某週刊誌が犯罪を起こした少年の自宅の電話番号を公開しちゃったことがありました。
するとその家には何百・何千件というイヤガラセ電話がかかり、電話線はパンク状態に。
何百件、ですよ。 少年やその犯罪自体とは無関係の人が含まれてるのは明らかですね。
“社会悪に対して攻撃するのは正義の市民として当然である” とでも考えたのか、
なんにせよ、人を傷つける機会と(一見)正当な理由を与えられると、途端に
その権利(と思い込んでるモノ)を行使するお馬鹿さんがどれだけ多いんだってお話。

もうひとつは、何でもシロクロはっきりさせたがる、ありがちな悪い癖ですね多分。
世の中には真っ白い人間なんていないし、真っ黒い人間も(たぶん)いないんですが
他者を鑑定する時にクロとシロしか答えを用意しないのは、我々の悪癖なのではと。
たとえば誰かに何かをプレゼントする時って、色んなことを考えますよね普通は。
単純に相手に喜んで欲しいなって気持ちが8割占めていても、それだけとは限らない。
残りの2割で密かにお返しを期待していたり、自分の株を上げたい打算があったり、
そういうこともあるかもしれない。 でも、それって悪いことじゃないですよね?
お返しを期待するのは、ごく普通の心理。 印象良く思われたいのは、誰もが願うこと。
なのに、もらった側はそこに僅かな打算が含まれてると途端に勝手に落胆したりする。
贈る側にたとえ2割の打算があっても、8割は純粋な気持ちなのかもしれないのに。
少しの不純物も許せなかったりする。 2割の打算を5割6割に拡大解釈して騒ぐ。
人が時として絶対悪的な存在を作りたがるのも、このせいなんじゃないかなあ、なんて。


私はね。 アルマンドとジョルジュを責めた人達も、同じ心理だと感じたんです。

結果的に、塔は建った。 けれどその事業を起こした2人の、最初の動機に
不純物が少しでも含まれていたことが気に入らないから怒ってるんだろうな、って。
アルマンドとジョルジュがパリ大好きフランス大好きで、万博に貢献したくて、
そういう想い、純粋な熱意だけで塔を建てたんだと信じてたんでしょーね。
2人を勝手に美化してまつり上げて、都合良く解釈してたのは自分達だったろうに。

ついでに。 詐欺に遭いかけた被害者として、誰かを攻撃したかったのかも。
イジメる時に 「イジメられる方も悪いんだよ」 って言い訳するのと同じ心理。
誰だって非難は受けたくないから。 イジメたい、けれど悪者にはなりたくない。
自分を被害者っつーことにしておけば加害者を殴っても文句言われないものね。



ブラッキーな発言ばかりして、申し訳無いんですけども(苦笑)

でもね。 私は、ひとの黒い面も、直球に、包み隠さず描いたお話として
このお芝居がけっこー好きなんです(笑) だって白いだけなんてツマラナイ。
世の中には絵に描いたような聖人君子なんて存在する筈がないし、
逆に、一点の白も混じらない純黒って人間も、いる筈がないと私は思ってる。
そもそもが、何が “正しい” “正しくない” ってのも、人が勝手に決めたことで
絶対的なことなんて何ひとつ無いから。 絶対的なシロもクロも、ありえない。


アルマンドが、ギスターブが、ジョルジュが、ミミが、彼らに関わる人々が、
人として “正しい” かどうかなんて私には解らない。 判断なんか、下せない。

だから、ただ 「好きだなあ」 と思うだけなんですけどね。

自分を大悪党だと思い込んでるだけの、実は小さな男であるアルマンドも、
そんな兄貴分と一緒にこれからも小さな悪事を重ねていくんだろうジョルジュも、
小心者で不器用で騙されやすくてしょーもないけど根っから真面目なギスターブも、
そんな彼らを応援していたミミも、便乗して騒いでた愛すべき愚民達(こら)も、
「なんか、好きだなぁ」 と思ってしまうから、私はこのお芝居が好きなんだと思う。


私的にはいい作品でした。 ありがとう月組。 ありがとう、ウエダ先生(笑)






   ●で、またも余談なのですが。●


月組さんは変動期を乗り越えたんだろうなあ、と勝手に思いました。


前作 『暁のローマ』 で私の大好きだった組長・ゆら姐さんが卒業された時に
「ゆらさんはもしかしたら、月組の変動期が終わるのを待ってたんじゃないか」
……と勝手に思い込んで決めつけて、当時のブログにそう書いたのですが。

瀬奈くんも、前任のさえちゃんも、 “慣らし” 的な期間は与えられてたけども
トプさん就任の数作前に異動してきたばかりの、半分落下みたいな就任で。
大変だろうな、って勝手に思ってました。 ファンも、組子さんも、勿論ご本人も。
さえちゃんは就任期間が短くて、その前のリカさんも長くはなかった(と思う)し
トプさんが目まぐるしく変わる中で、組が落ち着くのを待ってたんじゃないかなと
私は勝手に考えて(すみません) そのようなことを記事として書いた訳です。


で、これも 『パリ空』 を2回観て、私が勝手に感じたことなんですが。


月組の真ん中に、瀬奈くんが立っていることが。 “当然” になったと思いました。
……いや、今までもセンターにいる瀬奈くんは “自然” に見えてましたけども。
でも、ただ単に “自然” だったそれが、 “当然” になったなと、私は感じたんです。
瀬奈くんが月っ子さん達を率いていることが “当たり前” に見えるようになった。
そして、変動期を越えたのだろう月組さんからは、より一層のパワーが感じられて。

――― 良い組だなあ、って。 素直にそう思いました。

変動期は変動期で、また違った良さがあるだろうと思うんですが(新鮮さ、とかね)
でも変動期を越えた後の安定期は、イコール充実期でもあると私は思うので
これから益々充実していくんだろう月組さんがなんだかとても楽しみになりました。
頑張れ瀬奈くん! 次作はハリーだし、私も頑張ってチケット集めるから!!(笑)




そして、雪ファンの端くれとして、チカたんも早く真ん中に慣れてくれたら良いな~と
そんなことを考えたりもしました(笑) だって雪組は今、変動期なんだと思うし。
チカたんは紛れも無いトプさんなので、当然のよーな顔で真ん中に立って欲しいです。
……でも秋の全ツ終わるまでは初々しいチカたんでいて欲しい(矛盾)(つか我侭だろ!)




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【2007/03/24 01:28】 | つきぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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