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夢の代償。@雪組バウホール 『ノン・ノン・シュガー !! 』 感想。

祝・初バウ潜入!(私が)(おい) …てことで2回観て参りました。


とりあえず各出演者様についての感想は一旦置いておいて、
作品についてちょっと真剣に考えてみますですよ。 ネタバレ有です。




ライブ・パフォーマンスの看板に偽りナシ。 て、感じ(笑)


“公演” としてはすっごく楽しかったです。 私が雪担なせいもあるでしょーが
舞台の流れもスムーズだし、個人的に好きな音楽がたくさん使われていたので。
オールディーズ大好きなんですよ。 とか言ったら歳疑われてしまいそうですが(笑)
好きな曲ばっかり次から次へと出てくるので、嬉しいのなんのって!!(表現古い)

ただ。

これを “お芝居” としてどうかと聞かれると、なんとも答えづらいと言うか(苦笑)


個人的には主軸が弱いと言うか、ぐらぐらしちゃってるよーな気がしたんです。

早い話が藤井君が何を描きたかったのかがよく解らんかった(爆)




私が観劇しながらよく考えるのは、作者が何を言いたいのかなってことなのですが。
だから今回も脚本演出担当の藤井君が何を描きたいのかな~って考えながら観てて。
この作品、藤井君は 「青春との決別」 を描きたかったのかなあ、と思いました。
ジョニー@キム君が青春時代を過ごした店 「ノン・ノン・シュガー」 から旅立っていく。
青春時代を共に過ごした仲間達や、憧れた兄貴分、いっとき恋に落ちた少女とも別れて。

……っていうお話にしたかったのならその割に、店の比重が重い気がする。

店の比重、てのは、ジョニーの中で 「ノン・ノン・シュガー」 が占めている比重ね。
舞台を観る限り、お店はジョニーにとって青春を過ごした場所、て感じですが
ジョニーがあのお店で過ごした期間は(確か)6歳~20歳の14年間な訳ですよ。
それは青春と言うより “半生” を過ごした場所なのでは?と、私は思ったのですが。

そもそもが、ジョニーは母親を亡くして行き場を失い、泣いていた幼い頃に
通りがかったキングに拾われて以来そのお店で過ごすようになったとのことなので
そう考えるとジョニーにとって、お店は “帰る場所” も同然に思えるのです。
お店の外での、音楽から切り離されたジョニーの生活があまり描かれていないので
(住処は店の外にあるようですが描写は無いので、どんな生活をしてるのかは謎)
“帰る場所” から出て行ってしまったジョニーのその後が心配にならないでも無い。


ただ単に 「青春との決別」 を描いたお話にしては、お店の存在が重いんだと思う。

ジョニーにはジョニーの生活があり、お店を訪れるのは夜だけなのであって
そういう毎日からの卒業を決意する…ていう単純な “青春グラフティ” なのなら
お店の存在をそこまで重くすること無いし、母親のトラウマも要らん(ばっさり)



もひとつ問題なのが、ジョニーとシェイラの恋物語も主軸に成りえていないこと。


1幕でまぁ仲良しさんなのは認めるけども、2幕入るとイキナリ痴話喧嘩始まって
「俺たちは住む世界が違う、無理だ」 とか何とか。 君達そういう仲だっけ?(爆)
シェイラがメンフィスに来て何日が経ち、お店にどの程度馴染んだのかも解りづらいし
……主役カップルが何時の間に恋仲になるのはイケコ作品だけで十分です(苦笑)

1幕ラスト、舞台が想像世界に飛んだまま幕下ろすのも混乱するからやめて欲しい。
あの場面は無理矢理想像世界に飛ばさんでも、シェイラの夢を聞いたジョニーが
仲間達と一緒に、その場のありあわせの小道具でブロードウェイを再現してあげて
それにシェイラが感動する…っていう場面にした方が、観てる方も混乱しないし
ジョニーとシェイラの恋物語も発展して見えて、解りやすい気がするんだけどなあ。

てゆーか “身分違いの恋” をやるなら、それらしいエピを入れましょーよ…。
シェイラが生まれて初めてホットドッグを(ジョニーに買ってもらって)食べるとか
ベタだけど必須と思いますよ。 その辺、台詞だけで片付けちゃイヤッ!!(笑)




―― と、ここまで苦言ばかりを呈しておいて、なんですが。


それでもこのお話、けっこー面白いと思ったんですよね。 個人的には。
て言うか面白い要素がたくさんあるのに放置されてて勿体無いというか(こら)




そんな訳でここから先は、私が勝手に考えた 『ノン・ノン・シュガー !! 』 のお話。




このお話のテーマは 「青春との決別」 だけじゃないような気がするんですよね。
私は、この作品の主題は 「ノン・ノン・シュガー」 だと思う(大真面目)
劇中で何度も出てくる上、作品全体のタイトルにもなっている、ライブハウスの名前。
このお店そのものが物語のテーマであり、舞台であり、主人公であるように思える。

物語の主軸はジョニーとシェイラでなく、ジョニーとキングだよな。 とも思う。
だって公演の幕が上がる前、舞台の真ん中に置かれてるのはキングのマイクだもの。
ジョニーとキングは物語において、対比されて置かれている存在だと思う。
藤井君に対比する気があったのかは謎だけど。 瓢箪から駒かもしれないし(爆)


ジョニーが 「ノン・ノン・シュガー」 から出て行く決意をした、その理由は
実はとっても解りにくいと思う(苦笑) と言うか、伝わりづらいと思う。
恋人のザザが死んだその日も舞台に立つキングに、ジョニーはショックを受ける。
自分はキングのことを何も解ってなかった、キングは生まれながらのスター、
でもそれはキング自身が作り上げたものであり、自分には出来ないことだと呟く。
そして、見続けてきた夢を捨て、夢の場所だったその店から去る決意をする。

……っていう辺りのことは、ジョニーの独白と、シェイラとの会話の中で
ジョニーの口から語られていることなんだが如何せんまとまっていない(苦笑)
なので私は自分の頭の中で勝手に補って、勝手に解釈してしまったのですが。


「ノン・ノン・シュガー」 に集まる仲間達は皆、厳しい現実に直面している。
それは 「Stand by Me」 のナンバーの場面で語られていたことですね。
で、人々は夢を見に店を訪れ、キングに “夢を託す(By.ジョニー)” 訳ですが。

そのキングのスター像は、ジョニー曰く、キング自身が作り上げたもの。
キング自身では自分について 「この店が俺の総てだ」 とザザに話していた。
そしてその言葉通りに、キングは店の中で自分の人生の幕を下ろす。
「ノン・ノン・シュガー」 のステージの上で。 マイクをしっかり握り締めたまま。


キングの中にあるのは、その場所でしか生きられない男の哀しさだと私は思う。


ザザとのことも。 遊びだった訳じゃなく、本気になれなかったんじゃないかな。
特定の恋人を作らないというのは、自分がそうしたかったからと言うよりも
“スターとして” そうすべきじゃないと自分に課していたのが先ず有ったと思う。
ヅカの男役さんがオフでもスカート履かないように気を遣うのと同じようなもの。
皆の求める “キング像” に特定の恋人はいないから、それに合う自分を作り上げた。
女をとっかえひっかえするのも。 尊大に、乱暴に振舞うのも。 総てがそのため。

だからザザに別れを告げたのも 「彼女の愛が重くなった」 とか言っていたけれど
自分自身が深入りする前に離れたかった、てのも多分に有るんじゃないかと思う。
ザザが自殺した日のステージで一瞬歌えなくなるキング@萬サマの演技が最高でね。
「お前は可愛い奴だ」 ってザザに言ったのも、本音だったんだろな~と思いました。


ジョニーはそんなキングを見て、自分には出来ない生き方だと思ったんじゃないかな。
キングは音楽が好きだけど、愛する音楽で楽しく食べていっている訳では無くて
“スター” として、自分自身を、身を削るように切り売りしていたんだということ
それを知って、自分には出来ない生き方なんだと悟ったんじゃないかな、て気がする。


“スター” は夢を売る仕事。 皆から夢を託され、体現して見せる仕事。
一見するとそれは華やかで格好良くて、誰からも愛される “夢のような” 仕事で。

けれど、 “スター” として生き続けるために払わなければならない代償は、重い。

夢を買うために人々が払うお金よりも。 夢の中に骨を埋める代償は大きい。
その代償が自分には重すぎると知ったジョニーは、夢に別れを告げて現実へと帰る。
最後までスターとして生きることを選んだキングは独り夢のうちに散っていった。




夢を売る場所 「ノン・ノン・シュガー」 の華々しさと、その裏側にある陰。
そこから巣立っていったひとりの少年と、そこに生き死んでいったひとりの男。

……を描いたお話が 『ノン・ノン・シュガー !! 』 なのだと私は勝手に理解(笑)




でも藤井君がやりたかったのは映画 『Stand by Me』 かなって気もしますが。
なんにせよショー形式の方が藤井君は得意なんだろうなと思います(爆)

おっきーが休演になっていなかったとしたら、実はおっきーがキングの役で
(だから公式では当初キングの恋人役が美穂姉になってたのかなぁとか)
コマちゃんが演っていた中年ジョニー役が萬サマだったかな?て思うのですが
(コマちゃんは上手く中年を演じてたけど50歳はさすがに無理があるよ…)
勝手な解釈を働かせた私的には、萬サマのキングが見られて良かったと思いました。
おっきーのキング or 中年ジョニーが見られなかったのは至極残念なんですけど。


とりあえずはライブ・パフォーマンスとして(笑)とっても楽しい公演でした♪

私の家では、今日は朝からオールディーズのCDがエンドレスで流れてます。






   ●余談なのですが。●


メンフィスって場所が何処にあるのか、私は全然知らんかったので(爆)
帰ってきましたらば早速 『中学校社会科地図』 (まだ愛用)で探してみました。

テネシー州の端っこなんですね。 ミシシッピ川沿いの、割と大きな都市。

私、キングがどの程度のレベルのスターさんなのかが不思議だったんですけど
ラジオで歌が流されるくらいなので、町内喉自慢レベルでは無いんですね(失礼)
エルビスは全米のスターさんでキングはテネシー州のスターさん、て感じでしょーか。





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【2007/03/07 14:15】 | ゆきぐみ観劇日記。 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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